ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play
  • Available on the Windows Store

概要

ICT-Education_No.52

とる。Q&Aグループのメンバー全員が順番にプレゼンを行う。11:もとの席に移動し,振り返りシートに記入して提出する。12:宿題として授業内容をまとめたワークを配布した。メモ等を参考にしながら,ワークに記入する。マインドマップのブランチ等に色をつける。(4)生徒の変化ソーシャルリーディングの授業と一斉授業での振り返りシートとの比較を行った。学習した内容を記入したものを見てみると,いつもはノートを写しただけの生徒がほとんどだったが,今回のスタイルでは,自分の言葉でいつもよりも詳しく書いている生徒が多く見られた。また,「クラスメイトと学び合うことでわかりやすかったし,一生懸命取り組めた」など,主体的な学習に対して肯定的な感想が多くあった。さらに授業終了後,放課後にクラスで復習のためのプリントを活用しながら,自発的に協同学習する姿も見られた。4.高次のアクティブラーニングの事例(1)授業について実施している授業は3年次の生徒を対象とした情報メディア系列の学校設定科目「情報リテラシー演習2」である。この科目は2年次で「情報リテラシー演習1」を履修し,情報リテラシーやICTリテラシー,チームビルディング,ファシリテーションなどを,一般的なアクティブラーニングの形式で学んだ生徒が選択で履修している。本授業の学習内容はプロジェクト型のWebサイトの制作である。地域と連携した科目であり,Webプロデューサーの市民講師とティームティーチングでPBLを行っている。(2)実施内容実践的な学習活動を行うため,実社会でのWebサイトの開発企業と同様のプロジェクト形式で行っている。また,クライアントとして校内の教員や委員会を想定して実施している。(1)実施方法1)グループ編成生徒はプロジェクトマネージャー,コンサルタント,ディレクター,デザイナー,ライターの各職種に分かれ,職種ごとのグループと制作のグループをそれぞれ並行して形成する。制作については,プロジェクトマネージャーとコンサルタント,ディレクターとデザイナー,ライターのリーダーから構成される運営部と,ディレクターとデザイナー,ライターの1チーム3名からなる制作部に分かれている(図6)。▲図6プロジェクト体制とチーム編成2)授業展開半期ずつで一つのプロジェクトを実施している。前期には授業履修者全員で文化祭の公式Webサイトを,後期にはチームに分かれてコンペティション形式でWebサイトを制作している。前期の授業の流れは表1のようになっている。内容1ガイダンス・Web制作概論・チーム編成1【縦】2事前調査,企画書原案作成,研修/ヒアリング1(要望を聞く)3企画書(ラフ集・サイトマップ・広報戦略)/ヒアリング1(要望を聞く)4企画書(プレゼン・統合)5チーム編成2【横】/ページ分担,職種別研修6制作7制作8チェック/納品9確認,公開作業(リンク張替)夏休み10リニューアル11リニューアル12リニューアル文化準備日UP祭1日目報告UP2日目報告UP13アクセス解析・報告書,プレゼン・統合▲表1「情報リテラシー演習2」前期の授業の流れ12