ブックタイトルICT-Education_No.52
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ICT-Education_No.52
▲図2データベース選択画面▲図3データテーブル閲覧・編集画面操作対象のデータベースについては,あらかじめsAccess側で用意している複数のプリセットDBの他,利用者自身が作成したオリジナルのデータベースを登録することも可能です。利用者は最初に操作するデータベースを選択あるいは登録する必要があります(図2)。プリセットDBには,コンビニや生徒名簿など,実習用途に有用なサンプルを用意しています。またオリジナルデータの登録は標準的な表計算ソフトで作成可能なCSV形式のファイルをアップロードすることによって行います。また,データは操作の途中で一部変更することも可能です(図3)。データが途中で追加・変更されると,操作結果がどう変化するか,という観察も行うことができます。sAccess内部では,利用者ごとに独立した作業用データベースを割り当てるしくみになっています。つまり,ある利用者がデータベースにいかなる操作を加えても,他の利用者のデータベースには一切影響がありません。またいつでも操作をリセットしてデータベースを初期状態に戻せますので,学習者は失敗を気にせず,思い切った操作ができます。3.授業での使い方sAccessは授業内実習での利用を想定しており,それ単体でデータベース学習が完結するものではありません。世の中で使われているデータベースの役割やリレーショナルデータベースのしくみと基本操作の理論的な部分は,授業中に講義として学ぶか,あるいはsAccessを操作しながら,教員から適宜説明を行うことを前提にしています。また,ツールとして特定の実習課題も用意していません。これらも教員が授業内容に合わせて事前に用意する必要があります。データベース実習としては,データベース設計(スキーマ設計,正規化)も重要なトピックですが,こちらを実施する場合はデータテーブルに相当するCSVファイルを作成する実習をまず行い,その後sAccessにアップロードしてデータ操作実習を行う流れになります。ただし,データベース設計に割く十分な実習時間が確保できない場合も多いと思います。実際,プリセットDBは「設計演習は省いてすぐデータ操作実習を行えるようにしたい」という要望を受けて追加した機能であり,実習時間が限られる場合はこちらを使うのがよいと思います。データベース設計実習にも時間を確保できるなら,正規化を含めたデータ作成の段階から実習を行うことで,よりデータベースのしくみを理解するのによいと思います。また,教科書によっては操作結果のデータをレポート用に加工する実習もありますが,この作業はデータベース自体のしくみとは異なるため,28