ブックタイトルICT-Education_No.53
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ICT-Education_No.53
10年後の自分の仕事を紹介する─「社会と情報」におけるプレゼンテーションの実践─神奈川県立麻生総合高等学校大石智広1.背景麻生総合高校では,1年生の必履修科目として「社会と情報」を設定している。後期には,「情報発信」としてプレゼンテーションの授業を行っている。今回は,その中から「10年後の自分の仕事を紹介する」授業実践を紹介させていただく。プレゼンテーションの授業全体は,以下の単元計画で行っている(表1)。単元名概要時数プレゼンとはプレゼンテーションの意義/2基本の理解自分の好きな物をプレゼンテーションの基本の実践5?7紹介する10年後の自分の仕事の情報を収集・整理し,それを7?8仕事を紹介するプレゼンとして構成し発表する▲表1単元計画「プレゼンとは」の1時間目は座学で行い,以下の3点を伝えている。○プレゼンテーションとは口頭で自分の考えや思いを伝えること○プレゼンテーションは人生を左右するスキル○プレゼンテーションを上手に行うための三つのルール一つ目の「口頭で」という点は,スライド作成の授業ではない,という点を強調したいので,しっかりと伝えている。二つ目の人生を左右するスキル,というポイントは,生徒が近いうちに直面する大学の面接試験や,入社試験などを例にあげ,説得力が出るようにしている。三つのルールについては,次項で説明したい。単元「プレゼンとは」の2時間目で,スライド作成の操作の練習をしている。一斉授業で,教員が示した通りにスライドを作成させている。内容は以下に絞っている。○レイアウト/デザインの選択○テキストボックスの操作○写真/図の操作スライド作成の操作に関する指導は,この1時間のみである。2.プレゼンテーションを上手に行うためのルールこのルールについては,単元「自分の好きなものを紹介する」を通して指導している。この授業実践については,以下の実践報告にまとめているので参考として紹介させていただく。・「3つのルール」で指導するプレゼンテーションの基本(大石智広)第一学習社エデュカーレ情報実践報告Web版http://www.daiichi-g.co.jp/joho/info/jissen/59/Report.html(1)スライド作成時のルール1)一番言いたいことを一つの文章で表現する口頭で伝えるプレゼンテーションは,文書による表現と違って聞き手が自分のペースで聞くことができない。したがって,できるだけシンプルにして聞き手に入りやすい表現にする必要がある。また,一文で表現することで,聞き手に覚えてもらうことができる。2)48ptルール文字数を減らすため,「スライドのフォントは原則48pt程度のものを使用する」というルールである。3)3点ルール人間が一度に記憶できることの数は,3±1程10