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概要

ICT-Education_No.53

ワークシートに貼りつけて行く。KJ法のようであるが,カテゴリ分けをあらかじめ教員の方で行っている。これは,「職業を調べるときはこれらのカテゴリのことを知る必要がある」という教員からのメッセージである。▲図1仕事調べワークシート2)構成ワークシートプレゼンの構成を決めるためのワークシート。▲図2構成ワークシート3)付箋たくさん必要なので,注意が必要である。付箋を使っている理由は,貼り替えられることと,調べたことを自分の言葉で短くまとめさせるためである。(4)授業展開1)職業についての情報収集(3~4時間程度)授業の概要を説明し,まずは職業を決めさせる。職業を決めるときに強調していることは,10年後に就いている職業なので,就きたい職業でなくてもいいし,絶対に就けないような職業でもいい,という点である。大抵の生徒は興味のある職業を選択するが,それを知られたくない生徒や,ない生徒のために,そのようなアドバイスをしている。調べる際に便利なサイトを三つほど紹介し,決まった生徒から実際に仕事調べを開始させる。ワークシートには「仕事の内容」「職場」「年収」「勉強したこと」「資格」「やりがい」「苦労」「さらに10年後の目標」の八つのカテゴリ分けがしてあり,すべてを付箋で埋め,かつ40個以上という目標を示し,モチベーションアップを図っている。2)プレゼンテーションの構成(0.5~1時間)調べたことの中から,スライドのまとまり・内容・順番を決めさせる。仕事調べワークシートから構成ワークシートに付箋を貼り替えさせながら,構成を決めて行く。仕事調べワークシートの一つのカテゴリを一つのスライドにする,一つのスライドには四つ以上の付箋がないようにする(3点ルール)よう指導している。3)スライドの作成(1~2時間)単純な箇条書きを意識するように指導し,構成シートができていれば,スライドがあっという間に完成するようにしている。進行度合いに大きな差ができるため,早く終わった生徒にはスライドに凝るように指導している。4)プレゼンの実施リハーサルの実施を試みたこともあるが,本校ではリハーサルに緊張感を持たせることができず,本番の発表を全員に行わせる時間が足りなくなった経験から,全員を前にしての発表を行うように切り替えた。プレゼンに対しては,以下の方法で12