ブックタイトルICT-Education_No.53
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ICT-Education_No.53
フィードバックを行っている。●教員からのコメント必ずよいところを見つけて(必ず!),褒めるようにしている。抜群の発表にのみ,改善点を伝えるようにしている。●REASによる相互評価Webでアンケートの作成・回答ができるREASを利用して,生徒にそのプレゼンに対する点数評価(1~5)と,よかった点へのコメントを入力させている。最後に教員が集計し,生徒に結果を配布している。●「スター方式」による相互評価生徒に付箋を配布しておき,プレゼンに対してのコメントを記載させる。授業の終了時に,聞き手はプレゼンターに付箋を渡し,プレゼンターはもらった付箋を保管する。プレゼンターは授業の最後に,クラス中の生徒から自分の名前を呼ばれ,探してもらえるので,「スター方式」と名づけている。相互評価については,使える教室などの状況に応じて使い分けている。4.生徒の反応単元の最後にREASを使って,プレゼンテーションの授業全体の振り返りを行っている。そこからは,プレゼンテーションの基本が意識され,かつ実践できていることがうかがえる。○スライドに書いてないことも話そうという意識を持ったり,プレゼンをする際に気をつけたいことを頭に入れながら発表できた。○前回はまったくできていなかった身振り手振りが,今回は少しだけだけどできた。○最後に実際に働いてる人を例にあげられたこと。スライドについての感想もあったが,半分近くはプレゼンを実践したときの感想であった。スライド作成の授業ではなく,プレゼンの授業として生徒に伝わっていたのだと喜んでいる。これからの人生でのプレゼンの重要度を5段階で答える質問への回答の平均は,3.8(5が最高)であった。また,プレゼンが好きかどうか聞いた質問への回答の平均は,3.0(5が最高)であった。比較できる数字がないのだが,好きかどうかは置いておいても,重要であり上手にやりたいという意識づけはできたと考えている。また,授業直後に志望の大学に合格するための方法を聞きに来る生徒がいるなど,キャリア教育としても一定の成果が見られた。5.今後の課題(1)クラスごとの差の解消複数のクラスを受け持っていると,プレゼンのできがクラスによって大きく異なることに気づく。スライドの完成度には大差がないのだが,プレゼン実施の段階で大きな差がついてしまう。よいクラスは自分なりの言葉でスライド以外の言葉もどんどん話す生徒が多いのだが,そうでないクラスはスライドの棒読みで終わってしまう生徒の割合が多い。原因は,クラス状況など複数考えられるのだが,「単純に最初のプレゼンターのできに左右されるのでは?」という仮説を持っている。そこで,最初の生徒は選抜するなど,何らかの方法でよいプレゼンを誘発するように授業の導入を工夫したいと考えている。(2)リハーサルの実施生徒の感想を見ていると,「もう一回やって今度は上手くやりたい」という感想が複数見られる。リハーサルを上手く取り入れられれば,その生徒の思いにも応えることができる。グループ内リハーサルはあまり機能しなかったので,タブレット端末を使った自撮りリハーサルなど,別な方法でのリハーサル実施を検討していきたい。13