ブックタイトルICT-Education_No.53
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ICT-Education_No.53
(2)Wikiによる学習(3次1時~3時)WikiはWeb上でHTML文書を編集することができるシステムで,複数のユーザが共同編集して用語集や辞書などを作成するのに向いている。MoodleにもWikiの機能が備わっており,本単元でも,著作権の学習を,Wikiを使用した協同学習で行った。自分の担当する項目を調べ(下表),それをWikiでまとめるという活動で,お互いのページを教材にして,グループ内のメンバーが学習する。各自責任を持って積極的に担当項目を調べていた。1公表権,公衆送信権,展示権2氏名表示権,上演・演奏権,著作隣接権3同一性保持権,口述権,貸与権4複製権,翻案権,著作権の保護期間(3)Wikiによる情報共有(3次4時)Wikiを利用し,グループでの制作過程における著作権処理についてまとめた。内容は「制作したサイトの見どころ」「サイトで使用した他者の著作物について」「他者の著作物を利用した理由」「著作権処理の過程とその結果について」である。また,いくつかのグループに発表を行わせた。Wikiでまとめることにより,いつでもMoodle上で確認することができ,クラス内で情報共有するだけでなく,クラス間あるいは学年間でも情報を共有することができるという効果が期待できる。フィードバック機能は記述式や選択式の調査を行う機能であり,その場で集計した結果を表示することが可能である。一度に多くの生徒の意見を取り入れることができ,発言が苦手な生徒も積極的に意見を述べることができるという利点がある。フィードバック機能を利用して生徒の考えを確認した項目は次の五つである。質問1掲載許可を得た写真をサイトのトップページの画像として使用した(一部加工した)。この行為は正しい行為か。質問2デスクトップ用壁紙無料ダウンロードサイトにあった写真をサイトのトップページの画像として使用した。この行為は正しい行為か。質問3有名なキャラクタを自分で手書きしたものをサイトのキャラクタとして使用した。この行為は正しい行為か。質問4なぜ著作権について考えて行動する必要があるのか。質問5この単元を通して,著作権について理解が深まったか。これらの問いに対して,質問⇒集計⇒フィードバックを繰り返し行った。一つずつフィードバックを行うのは,理解を高めてから次の質問を行いたいためである。また,生徒の理解状況によって,実施する質問を変更することも可能である。[質問1]に対する回答を図3に示す。▲図2Wikiによるまとめ(4)フィードバック(3次4時)生徒の理解度を確認しながら授業を進めるために,Moodleのフィードバック機能を利用した。▲図3生徒の回答(質問1)著作権については「答えが一つではない」,「結果があいまいである」,「条件によっては答えが変わる」などの内容が多いので,なぜそう考えたかということが重要である。スクリーン上に生徒の20