ブックタイトルICT-Education_No.53
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ICT-Education_No.53
「なぜ,計測・制御を学ぶのか?」生徒の疑問に答える授業展開の工夫─身近な製品のプログラムをフローチャートで考える─つくば市立竹園東中学校川俣純jkawamata@gmail.com1.87.5時間の技術科中学校の技術・家庭科技術分野(以下;技術科)は,1~2年生で毎週1時間,3年生では家庭科と交互に隔週での授業が行われている。技術科のすべての授業時数を合わせても,わずか87.5時間にしかならない。内容も,材料と加工,エネルギー変換,生物育成,情報と,多岐にわたる。本報告で紹介するプログラムによる計測・制御の授業は,ディジタル作品の設計・制作や著作権といった内容と共に情報に関する技術の学習の一部として扱われている。計測・制御は,これまで各校の実情に合わせて選択的に履修される学習内容の一つであったが,2012年度からの学習指導要領の完全実施に伴い,計測・制御は必修の内容となった。すべての学習内容を学習させるためには,プログラムによる計測・制御には,10時間以上の時間を当てたいところだが,限られた時間数では,実際には難しい。2.フローチャートで簡単に短い学習時間の中では,C言語などの一般的なコンピュータ言語を用いるゆとりはなく,多くの教材会社が制御用の簡易言語を開発し,提供している。本校では,山崎教育システムの「自律制御ロボ2」(図1)を用いている。この教材では,車を制御するためのプログラムをフローチャート(図2)で作成することができる。改良版である※注1プロロボが市販されており,同様にフローチャートでプログラムを作成可能だ。▲図1自立制御ロボ2▲図2ライントレースのプログラムマウスで選択するだけで簡単にフローチャートが作成できるこの教材は,技術科の授業で現在では全国的に普及している教材の一つである。3.授業実践の視点計測・制御の授業は,まだ必修化されて間もないこともあって,多くの技術科教師の関心は,どんな教材を使い,どんな計測・制御を生徒に経験※注1:山崎教育システム「制御学習プロロボUSBプラス」(http://www.yamazaki-kk.com/technique/detail.php?id=58&t=1&c=5)参照。22