ブックタイトルICT-Education_No.53
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ICT-Education_No.53
さらに,これまでの授業であれば,2~4時間目のプログラムの作成体験にこの2倍以上の授業時間を使うのが一般的だが,今回はできるだけコンパクトに3時間で実習を行った。続く5時間目の授業では,4人組をつくり,班で一つの製品を例に取り,話し合わせながらその製品のプログラムを解析し,図4のようにフローチャートに記入させた。授業以外でも友だちどうしで学び合ったりさせるなどした。2013年度の実践では,夏休み終わりまでに約9割の生徒が,それぞれが身近な製品のプログラムを考えレポートを提出することができた。5.フローチャートの効果図5は,商業施設のトイレなどにあるハンドドライヤーのプログラムを考えたある生徒のレポートである。製品の働きから予測したに過ぎないフローチャートだが,その製品の動きを的確にあらわしていることがわかる。すべての動きが破綻なく組み込まれている。▲図4自動ブレーキのフローチャート(生徒作)多くの生徒は,何も助言なしでは書けない。4人組のうち1人はフローチャートの見通しが持てるようになるまで助言をし,すべてのプログラムを考えようとせず,部分的に考えるだけでよいことなどを伝えながら,授業を進めた。5時間目の最後には,しっかりと書き込めている2~3人の生徒に発表をしてもらった。当然だが,彼らはその製品のプログラムの働きを明確にしながら論理的に説明することができていた。そのほかの多くの生徒にとっては,この時点ではまだ難易度が高いのだが,ここで夏休みの宿題として取り組ませることで,家庭の力を借りたり,▲図5ハンドドライヤーのレポート(生徒作)ほかにも自動販売機,エアコン,自動改札機などといったように,生徒たちは身の回りの機械や装置のプログラムをその働きから予測し,フローチャートであらわすことができていた。もし,実際のプログラミング言語を使ってこれらの現実の制御を実現しようとしたら,たとえ簡24