ブックタイトル教育情報 No.11
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教育情報 No.11
「Plum」には発足当時から確たる活動目的がある。その一つには泊を伴った体験学習であり、大学では学ぶことができない学校現場の日常、すなわち小学生の生活、教職員の活動、学校と地域の関係を可能な限り体得しようというものである。歴史の浅いサークルではあるが、しっかりとした合宿での確認事項が記されている。1 宿泊研修について2 研修の流れ(小学校到着時から)3 ミーティングについて4 補足 「2 研修の流れ」では、小学生よりも早く登校し、小学生の下校を確認してから退校する。小学生の学校での1日を観察するのには最優先される条件で、職員室でのあいさつ、担任とともに教室へ、授業、業間休み、給食、清掃そして放課後活動とある。宿舎に戻った大学生には夕食後、2時間程度のミーティングがある。1日の各自反省と情報交換、翌日の目標確認がなされる。 年2回の合宿は、心身の疲労を伴うが、最終日に流す彼らの涙はその疲労を払拭し、感涙となり、教師切望をさらに大きくさせる。 この活動は、教育委員会、学校、そして地域に支えられて今日まで続いている。支援提供への報いは、1日も早く教員になることで、大学生はそれを知っている。 泊を伴った体験学習を、通常合宿と称しているが、活動は5年前、宮城県登米市立横山小学校から始まった。翌年、近隣の同市立柳津小学校からも誘いを受けた。 川崎小学校との交流は、今年度から始まった。年度当初、本学連携交流課職員とともに川崎町教育長と面談。合宿したいとの性急な依頼を、教育長は即座に了解してくださった。川崎小学校を紹介されたのは間もなくのことで、その後の活動計画作成は早かった。日程は8月22日から24日の2泊3日と決まり、宿泊施設の紹介は町教育委員会、同町及び同校の企画は町を挙げて、地域住民を挙げて案出された。1日目 活動1 カヌー体験(本町はカヌーの盛んな町。大学生とカヌーの体験に取り組む)活動2 学び支援(児童への学習支援)活動3 遊び支援(大学生と一緒に元気に遊ぶ)2日目 活動4 調理実習(町保健福祉課ヘルスメイトの指導で、児童と学生とでカレーライスをつくる)活動5 学生提供プログラム(大学生が考えたプログラムに取り組む)活動6 遊び支援3日目 活動7 学び支援活動8 学生提供プログラム小学生とのお別れ会校長先生、若手教員との懇談会 この3日間、多忙のさなか教育長は2日、教育委員会職員は毎日足を運ばれた。そして、若手教員町田美桜先生は学級だより「大地の子」号外を「サマースクールセカンド」と題して発刊された。 川崎小学校との交流「サマースクールセカンド」のねらいは次の通りであった。(児童)大学生との様々な交流体験を通して、豊かな心を育む(大学)子どもたちとの交流体験を通して、子どもたちとの接し方や教育の在り方を学ぶ Plum合宿は、普段小学生が大学生と関わることない地域で実施される。登米市は仙台からは距離があり、川崎町はどちらかと言えば山間の地域である。従って、児童にとっても、大学生にとっても、あまり接点のない者同士の交流ということになる。 こうした地域に行くと、決まって校長がこう発言する。「学生諸君にも勉強になるが、私たち教職員にも勉強になる」と。しかし、一番の感激は、「子どもたちが学習支援ボランティアサークル「Plum」宮城県川崎町立川崎小学校との交流教えること、教えられること特集地域の小学生と交流する大学生― 学び、遊び、歌い、笑い、 そして涙するとき ―尚絅学院大学教授田村 嘉勝学校と地域連携06 No.11