ブックタイトル教育情報 No.15
- ページ
- 6/8
このページは 教育情報 No.15 の電子ブックに掲載されている6ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
このページは 教育情報 No.15 の電子ブックに掲載されている6ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
教育情報 No.15
習が可能となります。③授業者が大量で多彩な情報を提供することができます。④児童生徒が自在にインターネットを活用することができます。⑤黒板を写すといった作業を省略することができ、児童生徒が考えたり、意見交流したりする時間を確保しやすくなります。⑥学習プログラムの提供により、個々に応じた学習を推進できます。それは、学習を苦手としている生徒だけでなく、学習を得意としている生徒への「深化」という学びを提供することを可能にします。⑦教師と児童生徒を学校以外の場でも結びつけることができます。⑧学級集団に馴染めない児童生徒たちにとって、在宅での学びを可能にします。⑨タブレットに学習の成果を残すことができるだけでなく、授業者のタブレットとつながっていることから、生徒の実態把握が容易となり、授業改善につなげられやすくなります。⑩個々の児童生徒の学習の進捗状況を把握しやすくなり、さらなる個別指導を可能にします。⑪情報共有が容易になります。 もちろん、こうしたタブレットの授業への導入のためには、教師による教材開発だけに頼っていては、かえって教師の負担を増加させるだけなってしまうので、様々な立場から、教材やプログラムの開発が必要です。また、授業者のICT機器の活用の熟練も必要となります。 このようにタブレットの授業への導入は、たくさんのメリットをもたらしてくれると共に、課題も見えてきます。 このタブレットを代表にした授業のICT化を推進していく上で、忘れてはならないことがあります。それは、これからの時代を生きる児童生徒に求められる「人間関係形成能力」「社会性」「自己肯定感」「協力協調して物事を推進し、成し遂げられる」などの力をどのように形成していくかという課題です。 これまでは、こうした力を特別活動や教科の授業を通して培ってきました。特別活動におい 近年、私たちの生活の中におけるICT化の流れはすさまじいものがあります。携帯電話を児童生徒に持たせることが議論された時代は既に終わりを告げ、スマートホンにいたっては、幼児期の子どもにとって当たり前のものになろうとしています。 学校現場においても、電子黒板や実物投影機、プロジェクター、パソコンなどが当たり前のように教室に配備されるようになっただけでなく、一人一人の児童生徒が直接教師とつながることを可能にするタブレットが導入されるようになりました。また、保護者への連絡も手紙のようなものだけでなく、メール配信という手法が当たり前に取られるようになりました。まさに、早く、確実に保護者と学校がつながったのです。 こうしたICT化の流れが、今後、ますます進展していくことが期待されるのが令和の時代ではないでしょうか。とりわけ、タブレットの導入は、これまでにない授業形態を創造し、これまでにない個に応じた学びを具現させる可能性を秘めています。 タブレットの導入は今後、日本の教育の在り方を大きく変えていくものであり、また、将来の日本を担う人材の育成のために必要不可欠なものになることが予想されます。タブレットの導入は、教育現場において次のようなメリットが考えられます。 ①児童生徒の持ち運びが容易で、管理がしやすくなります。②教室だけなく、教室から離れたところでも学新しい「令和」の時代教育に求められるものは岐阜県瑞穂市立穂積中学校元校長 西部 巧授業を変えるタブレット忘れてはならないことは…特集新元号「令和」06 No.15