ブックタイトル教育情報No.9
- ページ
- 6/8
このページは 教育情報No.9 の電子ブックに掲載されている6ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
このページは 教育情報No.9 の電子ブックに掲載されている6ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
教育情報No.9
特集食育の推進~学校、家庭、地域~ふるさと弁当を作ろう~大潟PR大作戦~新潟県上越市立大潟町小学校栄養教諭池田春美家庭・地域との連携で深まる上越市立大潟町小学校の食育学校における食育の教育的効果を高めるためには、家庭・地域との協力が不可欠である。なぜなら、学校と家庭が互いに連携することで、食に関して、子どもたちの興味・関心が高まり、家庭の教育力が向上するからである。また、学校と地域が互いに連携することで、食から地域学習が広がり、子どもたちの郷土愛が深まり、地域の人々の学校や食育に対する関心が高まるからである。そこで本校では、各学年の親子活動で調理実習や食育講話などを積極的に取り入れ、家庭と連携しながら、学校における食育を進めている。また、地域との連携では、給食に地場産野菜を積極的に使用するとともに、子どもたちと生産者との交流を行っている。子どもたちは、生産者から直接話を聞くことで、食の大切さを学び、地域の農業への関心を高めている。上越市は、「ふるさと上越を愛し、学ぶ力、豊かな心、健やかな体をもって、自立と共生ができる子どもを育てる」を学校教育目標としている。この学校教育目標を受け、本校では、本気で関わろう「ふるさとの人・もの・こと」をキーワードに、昨年度は5年生と6年生が総合的な学習の時間で、食育に関する実践を行った。その中から、6年生が取り組んだ「大潟PR大作戦~ふるさと弁当を作ろう~」を紹介する。6年生総合的な学習の時間大潟PR大作戦「大潟ふるさと弁当」を作ろう(1)目指す子どもの姿「大潟ふるさと弁当」をプロデュースする活動をとおしてふるさとへの感謝や愛着の気持ちを深め、自分にできることを考え、主体的に「大潟PR大作戦」に関わり合おうとする子どもを目指した。(2)テーマ設定の意図6年生は、3年時に、広く地域探検をして大潟のよさを探り、4年時に、「大潟の海」にスポットを当て環境保全活動や大潟の海の宣伝活動に取り組んだ。5年時は、「食は生命」をテーマとし、地域の食材や発酵食を調査しながら、食と自分との関わりについて考えてきた。以上により、子どもたちのふるさと大潟を愛する気持ちは高まってきた。しかし、自分たちがこれまで学んできたことを自分たちから地域に還元していく活動は十分とは言えない。そこで今年度は、今までの学びをつなげ、ふるさと大潟のよさを発信することをテーマとして「大潟PR大作戦」を設定した。(3)1年間の活動内容?ふるさと大潟を見つめ直そう(4~6月)ふるさと大潟について、知っていることやもっと知りたいことをまとめ、自分のめあてをもつことから始め、調べ学習や聞き取り調査を繰り返しながら、ふるさと大潟の情報収集と整理、分析を行った。地域の菓子店を取材したり、米作りやヤギの放牧をしている農場を見学することで、6年生は、地域の方とふれあいを深め、ふるさと大潟を見つめ直していった。?大潟PR大作戦(7月~10月)修学旅行は、水に関連した観光に力を入れていること、「かっぱ」にまつわる伝説が共通していることなどから山梨県富士川口湖町方面に出掛けた。富士河口湖町役場では、自分たちが作った観光パンフレットを展示してもらい、道の駅では「大潟PR大作戦」として観光客に大潟産のコシヒカリやいちじく羊羹を販売した。6年生は、観光客の温かさに触れ、もっと多くの人から大潟に観光に来てもらいたいという思いを新たにした。?「大潟ふるさと弁当」を作ろう(11月~12月)1組、2組それぞれ4~5人のグループで1つずつ「大潟ふるさと弁当」を考えた。自分たちが考えた弁当をもとに、家庭科の時間に、栄養やおいしさなど弁当作りのポイントや家庭弁当と市販弁当の違いについて学習した。その後、弁当の内容を見直し、話し合いによって各学級2つの弁当に絞り、自分たちで4つの「大潟ふるさと弁当」を試作した。06No.9