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概要

線 Line No.10

 今回は、一年生の『かん字』「せんのおわり」「とめ・はね・はらい」の単元の学習で、水書用紙を活用した学習を行いました。筆は、水彩画で使用する「水書用筆」を使用して学習を進めました。 「小」「大」の漢字の線の終わりに注目し、「とめ」「はね」「はらい」の特徴を子どもたちに聞きました。すると、「はね」は、「ぴょんとはねる」という答えが返ってきました。「はらい」については、「だんだん細くする」という答えが返ってきました。そこでこちらから、上にぴょんとはねあげた「はね」や左はらいと同じような「右はらい」などの悪い線の例を示しました。すると、「それはあかん」と言い、自分たちの言葉でいろいろな説明をしてくれました。そして、「はね」は「一回とまって、ゆっくり横にはねる」「右はらい」は「だんだん太くして、一回とまって、三角の形のようにはらう」とまとまりました。 次に、自分たちの線の終わりがきちんと書けているか、水書用筆を使って確かめようと実技を始めました。 「これ、使ったことある」という子どももいましたが、初めて水書用筆を持つ子どもも多く、不安げな様子も見られまし水書用紙を使った書写学習について奈良県生駒市立生駒南第二小学校諸岡恭子先生指導のミカタた。まずは、姿勢や鉛筆の持ち方を確かめ、同じ持ち方で書くことを伝え、書き始めました。 なかなか納得できる線が書けないようで、何度も何度も練習していました。力が入りすぎていたり、正しい持ち方ができていなかったりすると、なかなかうまく書けないようでした。しかし、水書用紙は、うまく書けなくても消しゴムを使わずにどんどん書き進めることができ、途中であきらめることなくうまく書けるコツを進んで学んでいました。 これまで水書用紙を使った学習は、二年生の三学期、三年生の初めての毛筆指導で行ったことがありました。 水書用紙を活用することで、すぐに書き始めることができ、筆の持ち方や特長をじっくり学習することができました。何重の渦巻きが書けるかに挑戦すると、こちらから指導しなくても、子どもたちの筆の持ち方はどんどんよくなっていきました。こちらが一番大切にしたいと思っている「筆を立てて、腕を大きく動かして書くこと」ができました。1一年生に、水書用紙を活用した学習を実施2説明後に、自分たちで確かめる実技へ316