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概要

線 Line No.10

Special Feature漢字を楽しく学ぶ。漢検 漢字博物館・図書館[漢字ミュージアム]・京都市 書写を学ぶうえで、漢字は欠かせない要素のひとつです。子どもたちに漢字への興味を持ってもらい、学習効果につなげるためにはどうするべきか。新しく誕生した施設「漢字ミュージアム」を訪問して、漢字教育への試みについて話を伺ってきました。さまざまな体験を通して漢字に親しむ日本初の漢字ミュージアムへ 二〇一六年六月、京都市内に誕生した「漢字ミュージアム」は、日本初の漢字をテーマにしたミュージアムということで話題になっています。大勢の観光客でにぎわう四条通沿い、廃校となった京都市立弥栄中学校の跡地に開業しました。二フロアの施設で、小学生はもちろん、海外からの訪問も多く見られます。 館長であり日本漢字能力検定協会の理事長である髙坂節三氏に話を伺うと、「当施設は、さまざまな体験を通して、漢字に親しみ、そして漢字を好きになってもらうことをコンセプトとしています。ゲーム感覚で学べるコーナーがたくさんあり、子どもたちは夢中になって遊びながら漢字を覚えていますよ」と、博物館というよりはアミューズメントパークのような工夫を施しているようです。 オープン以降、京都だけでなく滋賀、大阪、兵庫から小学校の子どもたちが、課外活動としてたくさん訪れています。「施設の展示物は、すべての漢字にルビをふっていますので、小さい子どもたちでも楽しむことができます。また、体験シートを用意していて、スタンプラリーのように五つのテーブルをまわりながら、甲骨文字や万葉仮名を学ぶ試みは、新しい気づきにつながっているようです」。 他にも、企画展示やワークショップを定期的に開催して、漢字への新しい関わり方を提案。その斬新な発想に興味を抱いて訪問する教育関係者も多いといいます。DATA漢検 漢字博物館・図書館漢字ミュージアム見て触れて遊んで漢字の魅力を発見する体験型ミュージアム。公益財団法人日本漢字能力検定協会 代表理事 会長兼理事長であり、漢字ミュージアムの館長でもある髙坂節三氏。約20 以上の体験型展示が並ぶ2階フロア。企画展示や図書館,ワークショップルームも揃います。●住所:京都市東山区祇園町南側551 番地●電話:075-757-8686●開館時間:9:30 ~ 17:00(入館は16:30 まで)●入館料:大人800 円,大学生・高校生500 円, 中学生・小学生300 円03