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概要

線 Line No.10

筆使いの要点3? 送筆の筆使い 始筆から終筆までの部分を送筆といい、「おれ」、「まがり」、「そり」などの筆使いの指導が中心となります。■「おれ」◎おれる部分で、筆を一度止め、それぞ れの方向へ筆を運ぶ。◎おれるところで筆の軸を回さない。◎「おれ」と「まがり」の違いに気をつけ る。■「まがり」◎送筆しながら筆を止めることなく、ゆっ くりと筆を運ぶ。◎筆圧、速さ、穂先の向きに注意する。◎筆の軸を回さないように送筆する。■「そり」◎「まがり」の筆使いと比較しながら、ゆ るやかに、わん曲(弓なり)をえがく ように筆を運ぶ。◎始筆、送筆、終筆の部分の穂先の通り 道に気をつける。◎筆圧の強弱を意識する。? 終筆の筆使い 点画の終わりの筆使いをいい、「とめ」、「はね」、「はらい」の三種類があります。■「とめ」◎筆を止めたら、ほんの少し返すように して筆を離す。◎ともすると、筆圧を加え、しっかり押 さえてという意識で書くことが多いの で気をつける。■「はね」◎筆を止め、そのまま静かに穂先をそろ えるようにして、筆圧を弱めながら、  方向を定めてはねる。◎はねるときは筆の軸を回さない。■「はらい」◎「左はらい」は、穂先をそろえるように、 ゆっくり筆圧を弱めながらはらう。◎「右はらい」は、筆圧を加えながら運ん できた筆を一度止め、穂先をそろえる ように筆圧をぬきながら、右横へはら う。★筆圧や穂先の通り道など、筆の持つ特 性に慣れさせる。★筆使いが思うようにできない子どもに は、手を添えていっしょに書くことで、 安心と自信を持たせる。★点画の始筆、送筆、終筆の筆使いの学 びが、「文字をていねいに書く」ことに つながることを気づかせる。元千早赤阪村立千早小学校校長。「墨童書道会」主宰。大阪府教育委員会指導主事、大阪府内の公立幼・小・中の校園長、大阪府市小・中学校書写教育研究会会長などを歴任。日本文教出版「小学書写」教科書編集委員。宮本榮信(墨童)みや もとしげのぶ   ぼくどう「まがり」の種類「おれ」の種類「そり」の種類「とめ」の種類「はらい」の種類「はね」の種類指導のポイント4 ◎点画によっては、筆圧の強弱が異なる。? 始筆の筆使い 点や画を書くとき、筆を入れるところを始筆といい、筆を入れる方向と、筆圧の指導が中心となります。◎ほとんどの点画の始筆の角度は、左斜 め45度の向きになる。◎穂先から静かに筆をおろして、一度止 め、書く方向を定めて送筆に移る。?筆圧:強??筆圧:弱?45°09