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概要

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川柳作家。神戸市出身。恋を詠んだ作品が幅広い世代から支持されている。多数の公募川柳の選者・監修を務める一方で、子どもたちへの川柳教室やワークショップを開催。文化庁文化審議会委員。(一社)全日本川柳協会会員。やすみりえ 第一回の五・七・五紀行にてご紹介した「川柳公園」に, 私も句碑を建立させていただきました。「まなうらのいつでも逢える天の川」という句は, 昨年に亡くなった母を想い, 作句しました。昨年の秋ごろに句碑建立の話をいただき, 母を見送った年でもあったので, この句を刻むことにしました。川柳人が世に送り出す句は長い時間を経て, 新たな魅力が生まれます。やすみりえ蔵やすみりえの五・七・五紀行天台宗龍宝寺 川柳会館は、どこか懐かしさを感じさせる雰囲気の建物。中には初代川柳を描いた掛け軸があり、壁には「初代川柳立机二百五十年記念奉納作品」が額に収められています。特選句として選ばれたもので、一つ一つの句を拝読すると、現代の時流に合った句が見られますが、何年後、何十年後になれば、また違った印象を受けるかもしれませんね。これも川柳のおもしろさの一つだと思います。境内には、尾藤先生のお父様である尾藤三柳、川柳を内外に発信した「川柳きやり吟社」の村田周魚などの句碑も。 上野公園内にも著名な川柳人の句碑があるので、台東区の川柳散歩の目的地として巡ってほしいですね。  台東区は川柳行事や川柳会が、さまざまなところで行われます。天台宗龍宝寺門前の区道は、二〇〇九年に「川柳横丁」という道路愛称を登録。近くには、柳多留最中の和菓子店があり、町は川柳一色です。川柳発祥の地を一度訪れてみると、川柳の新しい魅力を再発見できると思います。岡山県久米南町にある川柳公園に句碑を建立しました!DATA上野公園● 住  所● アクセス※「誹風柳多留発祥の地」は京成上野駅改札を出てすぐ東京都台東区上野公園JR各線・東京メトロ各線上野駅下車、京成本線京成上野駅下車徒歩すぐ天台宗龍宝寺● 住  所● アクセス東京都台東区蔵前4ー36ー7東京メトロ各線蔵前駅下車徒歩5分前駅から五分ほど歩いたところに、初代川柳の墓がある「天台宗龍宝寺」があります。初代川柳辞世句碑「木枯や跡で芽を吹け川柳」など、初代川柳にまつわる史跡も現存します。境内には、川柳会館があって、初代川柳の命日にあたる九月二十三日は、川柳忌が行われています。この日には句会と法要が行われ、私も以前に参加しました。17