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概要

線 Line No.11

聴写を活用するポイント4?初めは、ゆっくり話し、回を追うご とに少しずつ速くし、また、区切る 言葉も量を増やしていきます。この ことにより、自然に適切な速さを 体得していきます。?低学年でも聴写は可能です。簡単な 詩や、短い文を使います。?高学年になると、回数ごとに、文字 の大小、行の中心、字間などの配列の 指導事項を重ねることもできます。 聴写を活用することは、ただ書く速さだけのものではなく、言葉の力を深めることにもつながります。元千早赤阪村立千早小学校校長。「墨童書道会」主宰。大阪府教育委員会指導主事、大阪府内の公立幼・小・中の校園長、大阪府市小・中学校書写教育研究会会長などを歴任。日本文教出版「小学書写」教科書編集委員。宮本榮信(墨童)みや もとしげのぶ   ぼくどう一回目二回目三回目聴写の実際(1行目、1字あけて) ごんは/(テン)/ぐったりと/めを/つぶったまま/(テン)/うなずきました/(マル)( 行をかえて、1字あけて)ひょうじゅうは/(テン)/ひなわじゅうを/ばたりと/とりおとしました/(マル)あおい/けむりが/(テン)/まだ/つつぐちから/ほそく/でていました/(マル) ごんは、ぐったりと目をつぶったまま、うなずきました。 兵十は、火なわじゅうをばたりと取り落としました。青いけむりが、まだつつ口から細く出ていました。? 聴写する原文(「ごんぎつね」四年)? 聴写の方法● 話し手(先生)の速さに合わせて  書く。● 知っている漢字は使う。● 聴きもらしたところはーを引く。● 消しゴムは使わないで∥でしるす。● 書き終わると、原文と比較して点  検する。? 聴写する(原文を三回書く) ◆ 言葉ごとに区切って、ゆっくり話す。◆ 児童が書き取ると次へ移る。● 書き終わると、原文と比べて、誤字・  脱字・表記の誤りなどを、赤ペンで  修正する。◆ 一回目より区切る言葉を長くする。◆ 原文を四分ぐらいの速さで話す。● 書き終わると、となりと交換し、原  文と比べて点検・修正する。◆ 区切る言葉を、さらに長くする。◆ 原文を三分ぐらいの速さで話す。● 聴写文を原文と比べて正しく書き  取っているか自己点検する。(1行目、1字あけて) ごんは(テン)/ぐったりとめをつぶった まま(テン)うなずきました(マル)( 行をかえて、1字あけて) ひょうじゅうは(テン)/ひなわじゅうを ばたりととりおとしました(マル)/あお いけむりが(テン)/まだつつぐちからほ そくでていました(マル)(1行目、1字あけて) ごんは/(テン)/ぐったりと/めをつ  ぶったまま(テン)/うなずきました(マル)( 行をかえて、1字あけて) ひょうじゅうは(テン)/ひなわじゅう を/ばたりととりおとしました(マル)/ あおいけむりが(テン)/まだつつぐちか ら/ほそくでていました(マル)◆話し手(先生)●児童(総字数六十六字、内漢字十字)07