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概要

線 Line No.11

?????????????????????? 国語を考える?? ?? ?? ?? ??連載第二回調べてメモに書いて用意する。何語か出題した後に一年生に何の「なかま」なのかを答えさせる。上位語を考えさせるわけだが、これらを子どもたちに事前に用意させる。 一年生に出題するので、いい加減なことはできない。事前の準備が大切になる。子どもたちは、言葉集めやどんな「なかま」を出すとよいかと考える。  これらのプロセスが主体的な語彙学習になる。 クラスの協力を得るために言葉集めカードを配り、上位語と「なかま」の言葉を記入して提出してもらう。また、一年生に上位語の答えを教えるときには、フラッシュカードに書いて示す。このようなプロセス全てで書写の力が支えになる。 また、これを「しりとり」で行うことも楽しい。その際、「しりとり」(安野光雅作/絵『こどものとも』福音館書店二〇一八年六月)を参考にすると良い。高学年なら、絵本の構造を真似て冊子を作ることも可能だろう。  手書きのプリントを使って、グループ協同で漢字クイズを作成する。グループでクラスのみんなに出題し、採点も責任を持つ。クイズの内容は、なかまの漢字(類義語)と反対の漢字(対義語)と創作漢字の三種類だ。既習の漢字が基本だが、それにとらわれない。漢字辞典や国語辞典を駆使して出題し、答えてよい(なかまの出題例 東ー□ー南ー□、川ー□ー海、朝ー□ー夜、目ー口ー□)。反対の漢字には、相補や相対、反対を意識して出題させてもよい。創作漢字は最も面白がるクイズだ。 これらを全て子どもたちが手書きするところに緊張と相手意識が働き、書写の力が生きてくる。 中学年になると「書くこと」が頻繁になってくる。その際、漢字を使うように指導する。教科書の後ろには、既習の漢字が五十音順に整理されていて便利だ。この漢字コーナーを使うように指示するが、子どもたちは使用範囲を含めて直接聞きに来る。単に漢字を書けばよいというのではなく、語彙として意識していることがわかる。 そこで、子どもたちが聞きに来る漢字をメモしておいて、ある程度たまった一学期の終わりに分野別に整理しておく。四年生のクラスで整理し、一覧表にしたものは、次の通りだ。1 ????????????????2 ??????????????3 ????????????????????????????????①学校④時間⑦自然 ⑩道具⑬食べ物⑯色 ⑲病院(病気)?物②勉強⑤気持ち⑧体⑪場所(建物)  ⑭様子(人間・程度)⑰動物⑳スポーツ?その他③向き ⑥考え⑨動き⑫人間⑮名前(人・地名)⑱仕事(店)?方法●拙著『たのしくはずむ国語 ことばの力』フォーラムA 一九九七年 前回は、低学年の語彙指導について、「話すこと」「読むこと」の実践を通して考えた。第二回は、中学年での語彙指導の可能性を、子ども主体の取り組みを中心に提案してみたい。かつて、「線 」第七号(二〇一五年六月発行)誌上で「漢字先生」の取り組みを紹介させていただいたことがあるが、そのひらがな版である。 まず、「ひらがな五十音表」を用意する。子どもたちは、朝の会などに一年生の教室に行き、指示棒で「五十音表」のなかから、一字ずつ指して言葉を作る。言葉ができたら、「さん、はい」と声を掛けて一年生に一斉にその言葉を声に出させる。それまでは、目だけで読むことを徹底させる。子どもたちは、その言葉を語彙として一年生が認識できるように「なかま」の言葉をLine??????????????????1508