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概要

線 Line No.12

 子どもが楽しみながら、書写学習を意欲的に進めていくためには、書写の時間のなかで、学習の流れの定型を確立する必要があります。一単位時間に、どんな学習活動がどの順番に組まれていき、自分の力を伸ばすためにどうすればいいか、見通しをもって学習に臨めるようにすべきです。第四学年の「ひらがなの筆使いを学ぼう―むすび(はす)」の実践を紹介します。 まず、授業のなかに準備と片付けの時間を位置づけます。始業前には、毛筆用具をケースのまま机の上に置き、作品ばさみを机の横にかけておきます。チャイムと同時にあいさつをしてから、二分で準備します。準備ができてから、課題を知らせて試し書きに入ります。二学期ともなれば、試し書きが終わるまでで五分です。書写学習のスタンダードを確立しよう岡山市立灘崎小学校教諭宮本毛登明指導のミカタ1準備から試し書きまで2めあてと基準をつかむ話し合い・・ 試し書きが終わったら、教科書を開き、試し書きと比べます。その間に拡大文字を掲示し、話し合いに入ります。うまくいかなかったことからめあてにつなげます。このときは「結びがうまく書けなかった。」と予想通りの反応だったので、「結びを上手に書くこつを見つけよう。」というめあてにし、基準を見つける活動に進んでいきます。子どもたちが見つけた基準を拡大文字に書き込んでいきます。12