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概要

線 Line No.12

■業界で初めて考案された色墨やキラキラ光るラメ入り墨。濃く磨った墨を水の度合いを調節しながら好みの色に表現できるので,オリジナリティを発揮でき,絵手紙や水墨画などの創作に重宝します。■進誠堂の新作は墨ねり。磨る必要がないので場所を選ばず,手間をかけずにささっと書けます。■灰色は雪,茶色は地,緑色は樹,赤色は花…など,ネーミングも素敵な色墨は現在8 色展開。■■■すべての工程が手作業で行われる墨づくり。まずは,材料の煤や膠,香料を手で混ぜ合わせ墨玉を作成。■墨玉の重さを計って,棒状の木枠の型に20分程度入れて形を整えます。重さは15~110gまで様々。■その後,灰の中で5~30日,空気中で2~6ヵ月乾燥させ,さらに3年以上寝かし彩色したら完成です。伝統工芸士により守られ進化する後世に伝えたい墨の可能性 最高級原材料の産地であり、鈴鹿山脈から流れる水により墨づくりに適した鈴鹿。その起源は一二〇〇年前と伝えられ、鈴鹿の山に自生する松を燃やし、煤(すす)を集めて作ったとされています。一九八〇年、墨では唯一となる国の伝統工芸品に指定された鈴鹿墨は、発色がよく上品で深みがあり、基線(きせん)とにじみが美しく調和することが特徴で、書道愛好家に親しまれています。 かつては五十人以上いた鈴鹿墨の墨職人。墨液の登場などによる墨の需要の低迷によって、現在は進誠堂の三代目伊藤亀堂氏と四代目晴信親子のみとなりました。その親子が今、鈴鹿墨の伝統を絶やさないため、墨や書道のよさを再認識できる製品を手掛けるなど、業界の常識を覆す挑戦をし続け、国内外から注目を集めています。鈴鹿墨(三重県 鈴鹿市)2 135 4678目指せ!文房四宝博士3 発色がよくなめらかな書き味の伝統工芸品である鈴鹿墨。日本初のカラフルな色墨や一分で磨れる墨を独自で開発する、鈴鹿墨唯一の職人である伊藤親子の工房&ショップ「進誠堂」を訪れ、墨の魅力に迫ります。三重県 鈴鹿市1234 5 6 7818