ブックタイトル線 Line No.12
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線 Line No.12
書写の用具は、初心者だと知識も乏しく、何を選べばいいのか迷いがち。いざ店を訪れるとためらってしまうことも。「文字を書く用途に合わせることが大切ですが、品質やデザインは自分の好みで選べばいいと思います。まるで洋服を選ぶような感覚で、自分の世界観を作っていくのも楽しみの一つですから。美しい硯箱を手に入れて、そのなかに、一つずつ宝物を増やすように、道具を揃えていくのがおすすめですね。」 伝統的で重厚なものから、和のかわいい意匠のものまで、産地や素材違いだけでもバリエーションは豊富。そのなかから、自分の趣向に合った用具を手に入れたら、書写の時間そのものが魅力的に感じられるはずです。 お気に入りの道具を使って、はがきや手紙を送ってみましょう。パソコンの文字よりも、手書きの文字は、気持ちが伝わるものです。文字を書くことの素晴らしさを、書写の用具を通して感じることができるはずです。Special Feature親しむ。書写の用具に 日本文化と深いつながりをもつ書写。なかでも書写の用具は、文房四宝だけでなく、古くから愛用されているものが多様に揃います。そこで、今回はさらに奥深い書写の世界を知るために、専門店の「京都鳩居堂」を訪問して、書写・書道の用具についてお話を伺ってきました。自分好みの用具を集めて書写・書道の世界に魅了される 書写でなじみの深い用具といえば、筆・墨・硯・紙といった文房四宝が思い浮かびます。しかし、日本古来より使用されている用具は、他にもたくさんあることを知っていますか。『京都鳩居堂』を訪れると、普段使いの手ごろな用具から、書道家が愛用する本格的な用具まで、様々なものが揃っていました。小学校の授業でおなじみの基本的な用具だけではなく、少し本格的な用具を使ってみることで、新たな書写の世界を知ることができるかもしれません。 まずは、書写の用具を揃える心得をお店の方に聞いてみると、「無理をして高価な用具を揃える必要はまったくありません。初心者なら小学生と同様に、千円前後の筆からおすすめしています。次に買い替える際には、ステップアップして、よいものに変えてみて、使い勝手の違いを実感してみてください。そうやって体感することにより、用具の良し悪しや、自分にとって最適な用具がわかるようになります。」京都鳩居堂の店内には、二百種類以上の筆が並ぶ。天然の獣毛で作られる筆の価格帯は、素材によって幅広い。03