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概要

線 Line No.12

一年間の学びを見通す2教科書の見方・使い方を3元千早赤阪村立千早小学校校長。「墨童書道会」主宰。大阪府教育委員会指導主事、大阪府内の公立幼・小・中の校園長、大阪府市小・中学校書写教育研究会会長などを歴任。日本文教出版「小学書写」教科書編集委員。宮本榮信(墨童)みや もとしげのぶ   ぼくどういう意識をもちます。そして、「目次」に内容を結びつけて、一年間の流れを見通します。【図2】 教科書は、子どもたち自らが学べるように工夫して編集されています。ですから、教科書の見方や使い方を知っていると便利です。表紙の裏の頁には、「マークの説明」としていろいろなマークが、示されています。【図3】「考える」、「確かめる」、「いかす」というマークは、学習を進めていく道しるべです。つまり、文字を整えて書くためのコツをつかみ、それを書くことによって確かめ、さらに、他の文字を書くことに活用するという流れです。 また、学習の自己評価をしたり、学んだことを生活のなかや、他教科の学習のなかで発展的に取り組んでいく内容を示したりしたマークもあります。【図4】 それに、キャラクターとして、「パンジー」「ショパン」を登場させています。これは、それぞれの教材のなかで、文字の原理・原則を考え、気づくためのサポートの役目をしています。【図5】 このようなマークで示された内容について確かめるのも、学年はじめの学習の一つです。 五年生の教科書の表紙をめくると「学習のめあて」が示されています。【図1】 この「めあて」を、子どもたちにも読ませてみましょう。読むということは、五年生で学ぶことを、目と頭と心で確かめることにつながります。 そのときに、新しい言葉(用語)に注目します。例えば、「用紙全体に対する文字の大きさ」「書く速さ」「目的に合った筆記具」「ほ先の動きと点画のつながり」などです。これからの用語に着目することで、「前の学年で学んだこととちがうんだな。新しいことを学ぶんだな。」と学ぶかまえを4 すべての教科書の裏表紙には、小さい文字で、次のような言葉が掲載されています。 昭和三十八年(一九六三年)より、小・中学校の教科書が無償で配布されています。 新しい教科書を受け取るたびに、自分の学びが日本中の人たちから支えられ、応援してもらっているという気持ちをもつことがとても大切であると思います。 日本の文字を正しく整えて書く学びのかまえを確かめながら、自分の名前を丁寧に書かせたいものです。 学年はじめの書写の授業のひとこまです。【図 2】 【図1】【図3】【図5】【図4】五年生では、どんなことを学習するのかな。書く場面に合った筆記具を選べるようになろう。パンジーショパン◆ 何ができるのかな?◆ 世界の文字で「ありがとう」◆ 筆記具の特ちょうを知ろう◆ いろは歌「行書」って何?意見文を書いて交流しようもっと  書こう案内の手紙の書き方はがきの書き方ポスターの書き方広がる学びぎょうしょ09