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概要

線 Line No.9

頭腹腰腰腹軸穂のど(穂先)手首を曲げない。筆を前に倒さない。注意注意(鋒)どうすれば筆を長持ちさせられますか?柔毫筆羊毛が多い。他に、兎・猫などの柔毛を用いる。兼毫筆柔毛と剛毛を混合して用いる。剛毫筆鹿・狸・馬などの剛毛を用いる。雀頭筆(正倉院宝物)長沙筆(複製) わたしの「書の教室」では、『文房四宝』といわれる筆・墨・硯・紙を自分の手で作る体験研修をしています。これまで、筆は豊橋筆(愛知県)や熊野筆(広島県)、墨は奈良墨(奈良県)や鈴鹿墨(三重県)、硯は甲州雨畑硯(山梨県)、紙は山中和紙(岐阜県)や阿波和紙(徳島県)などを訪ねて、自らの手で道具を作ってきました。「紙一枚でも大事に使わないと」というのが参加者の感想です。 用材・用具の製造を体験することは、作る楽しさと同時に、文字を書く親しみと愛着につながります。子どもたちにも、機会があればこのような体験をさせたいものです。筆の部分の名前を知っておくと便利です。筆を持つときは、軸の腹の部分を、用紙に垂直になるように持ちます。小筆の場合も同じですが、軸の腰の部分を持ちます。 筆の歴史は古く、文献によると、中国の殷の時代(紀元前一五〇〇?一二〇〇年)にその存在が実証されています。殷時代の甲骨文字は刀により刻まれたものですが、その下書きは筆で書かれていたと推定されます。現存する最古の筆は長沙筆といわれるもので、軸は木、鋒は兎毫で、長さは二〇㎝程であったようです。*筆毫の材質や柔剛によって分類されます。 主として獣毛が用いられます。 他に、鳥の羽毛で作る羽毛筆、竹で作る竹筆、草で作る草筆、胎児の産毛で作る胎毛筆などがあります。これらは特殊な書を書く場合に用いられます。書く道具に親しみと愛着を1Q.筆の扱いは丁寧に2書写のココが知りたい!筆について調べてみました筆はいつごろ作られたのか筆の分類はさまざま 日本には、中国から仏典とともに筆が輸入され、正倉院御物として見られるのが日本最古の筆です。また、空海が唐から帰国(八二六年)して、筆の製造法を伝えました。当時の筆は、腰の部分が太く、鋒先は細い雀頭筆といわれるものでした。??ぶんぼうしほういんくうかいひつごうじゅうごうひつうもうひつたいもうひつうぶ げちくひつくさふでごうごうひつけんごうひつじゃくとうひつしょうそういんおんぶつこうこつ も じちょう さひつとごうほうとよはしふでくま の ふでな ら ずみあ わ わ しこうしゅうあめはたすずりさんちゅう わ しすず か ずみ08