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概要

線 Line No.9

元千早赤阪村立千早小学校校長。「墨童書道会」主宰。大阪府教育委員会指導主事、大阪府内の公立幼・小・中の校園長、大阪府市小・中学校書写教育研究会会長などを歴任。日本文教出版「小学書写」教科書編集委員。宮本榮信(墨童)みや もとしげのぶ   ぼくどう長鋒直径の5?6倍中鋒直径の3?4倍短鋒直径の2?3倍3号2号1号4号5号6号7号8号9号*筆の鋒の太さ(直径)と毛の長さの比によっても分類されます。*筆の太さは、軸の直径によって区別し、号数で表します。 筆の使い始めは短鋒がよく、次第に中鋒に変えるのが良いでしょう。 半紙に書くときは、中筆の4?5号の太さが扱いやすいでしょう。筆をおろすときは、穂の半分ほどを手で丁寧に揉みほぐし、水かぬるま湯につけて糊を取ります。小筆も同様です。墨を含ませるときは、おろしたところまでを硯の海でたっぷり含ませ、陸で穂先を整えます。書いている途中で墨をつぐときは、墨を含ませた穂を陸の上で軽く左右にすべらせてまっすぐに整えます。穂が全ておりてしまったときは、穂全体に墨を含ませて、余分な墨を陸の上でしぼると書けないことはありません。しかし、どうしても扱いにくいときはキャップを切ってはめ込んだり、腰の部分を糸で巻いたりする場合もあります。筆で書くときに大切なことは、穂の弾力を活かすことです。つまり、筆圧の使い方を身につけることです。太筆中筆細筆1号2号3号4号5号6号7号8号9号2.1cm1.7cm1.3cm1.1cm1.0cm0.9cm0.8cm0.7cm0.6cm軸の直径筆を使った後は、墨のついた部分を水できれいに洗います。小さいペットボトルや瓶を使うと便利です。その後は反故紙などで水分をふき取ります。小筆は、穂先だけを水で洗って紙でふき取ります。?筆を長持ちさせるには、使った後、丁寧に墨を取り除くことです。特に、墨のついている部分と、ついていない境の部分をしっかりふき取ります。そして筆巻に納めておきます。筒の中に立てておくと、水分が軸に侵入して、腰の部分が弱くなってしまいます。?? ? ? ?筆圧強筆圧中筆圧弱〈参考文献「書の基本資料」中教出版〉たんほうちゅうほうちょうほう09