ブックタイトルRooT No.14
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RooT No.14
■「式」から考える算数の系統■ように無定義で登場するのです。(『しょうがくさんすう』1ねんP.34)無定義ですが,ここで「式」という用語を導入しておかないと,今後,教師が「式をかきましょう」と指示することができなくなってしまいます。3.算数で学習する式の種類実は子どもたちは,先生のこのような指示によって,小学校入学以来たくさんの式を書いてきたのです。そして,それらの式は「数量についての事実」を表しており,結果としての「答え」が書けたのです。ところが,比例の式が表すのは「数量の関係」であり,結果を明示できるものではありません。「言葉の式」や「公式」も同じです。このような違いがあるにも関わらず,「式」という同じ用語が使われたために,混乱し質問したのです。その質問に答えるためには,算数で扱う式にもいくつかの種類があることを教師が知ったうえで,子どもたちに,これまでの算数でどんな式を学習したかを振り返らせる必要があったのです。あらためて,算数で学習する式の種類をまとめると下のようになります。4.式の系統次の表に示したのは,まさに算数における式の系統です。学年が進んで内容が難しくなっても,数学の大きな特徴である簡潔明瞭な表現様式である式を用いることが算数の系統を支えているのです。しかし,その表現様式が少しずつ多様化するとともに,式が表すものも拡大されることに留意して指導することが大切です。同じ用語で意味が深化拡大する「式」のような例を手がかりに,算数の系統を考えてみましょう。表すもの式の例求めるもの式の名称2+3=5「答え」数量についての事実8-64+5=9場面45-□=26未知の数量□を使った式x+250=360未知の数量文字を使った式1ふくろの数+ばらの数=全部の数ことばの式数量についての関係長方形の面積=たて×横=横×たて□+2=△?公式□,△を使った式30×x=y文字を使った式2014 No.145