ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play
  • Available on the Windows Store

概要

RooT No.18

では,(N4)のセルに設定する関数を考えます。COUNTIFS関数は「条件範囲」と「検索条件」をセットにしていくつでも条件を設定できます。N列では,平均気温の度数を求めるので,条件範囲は平均気温のデータの「B3:B33」となるわけですが,コピー&ペーストをしても上下がずれないように,行番号に「$」を付けて「B$3:B$33」としておくとよいでしょう。1つ目の検索条件は「○以上」なので「">=”& $K4」とします。さらに2つ目の条件範囲と検索条件を設定します。条件範囲は先ほどと同様に「B$3:B$33」ですが,検索条件は「○未満」なので「"<”& $M4」となります。したがって,最終的な関数の形は「=COUNTIFS(B$3:B$33,">=" & $K4,B$3:B$33,"<" &$M4)」となります。設定が終われば,(N4)をコピーし,他のセル(N4:P16)にペーストします。すると,自動的に度数を数えて表示してくれます。COUNTIF(B$3:B$33,”>=-3”)-COUNTIF(B$3:B$33,”>=0”)というように,数えないでよい部分を後から引くようにします。どちらの方法を用いてもかまいませんし,そうした多様な関数の使い方はExcelの関数テクニックの醍醐味でもあります。さて,これで度数分布表は完成です。最初の階級の最小値や階級の幅を変えて度数分布表がどう変化するか確かめてみましょう。上の図は,最初の階級の最小値を「-1」,階級の幅を「2」にした度数分布表です。このように度数分布表を思い通りに変化させられるのはICT活用ならではといえるでしょう。※なお,COUNTIF関数を用いて階級の度数を数えることも可能です。-3以上0未満の階級の度数を数える場合は5.ヒストグラムを描画しようここまでくると,度数分布表に合わせてヒストグラムも描画したいものです。Excelの特性上,ヒストグラムを描画するのはやや複雑な手順となりますので,以下に簡単な流れを整理します。1ヒストグラムにする範囲を指定して,「挿12 2016 No.18