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概要

ROOT No.19

すべての物事が結びつくようにきた日ごろから頭を鍛えてみよう!――思いがけないところにも数学的な考え方が生きるということですか?頭の使い方次第で数学的な考え方はどんなことにでも生かせます。実はわたしも問題を考えるとき,最初のアイデアはだいたい中学レベルの数学を使って考えます。すべて本質をとらえて単純化,数学化することが大切です。中学数学で説明できないのなら,まだ単純化できていないということです。例えば,ある会社で長年困っていた問題を,中学校でも学習する放物線の考え方を活用して解決したのですよ。そう聞くと,「数学の考え方って何の役に……」とは思えなくなりませんか?――どうやって数学と物事を結びつけるのですか?コツがあるんですか?小学生のときに遊びの延長で始めた「言葉つなぜんぱんぎゲーム」は,数学だけでなく物事全般を結びつけるためのおすすめの発想方法で,いまも続けています。まくらさまざまな言葉を書いた紙が入った箱を枕元に置き,朝起きたときに,そこから紙を2枚取り出します。この2枚の言葉をつなぐ作文を,いくつかの言葉を加えて考えるのです。例えば,「ラーメン」と「月」なら,ラーメンにはメンマが入っている,メンマは竹からできていひめる,竹といえばかぐや姫,かぐや姫は最後に月に帰る,といった具合ですね。毎日続けていると,世の中,関係のないものはなくなります。わたしの場合は,解決したい社会の問題があれば,この方法で「数学」をつなげていくのです。こんな発想で考えていくと,「自分とは関係ない」と思えることはなくなりますね。きた発想で頭を鍛える!世界中のものを結びつけてみよう算数・数学情報誌ROOT vol.19 3