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概要

ROOT No.22

和歌山県企画部企画政策局調査統計課統計の楽しさを広めたい地域のよさを伝えたいH e l l o ,Mathematics!?今の知事の影響が大きいと思います。和歌山県では統計を重視していて,データに基づいて仕事を進めています。調査統計課では,さまざまな資料を各所に提供していますが,知事はこれらの資料に出てくる数字について「なぜこうなっているのか」と理由を確認されることも少なくないです。また,データやその理由をもとにしてさまざまな施策を考えるように指示しています。就任後すぐに「統計課」の名前を「調査統計課」に変えたほどです。「集めたデータを提供するだけではなく,そのデータを分析し,利活用しやすいようにしたものを提供するんだ」という考えがあります。 統計の普及に本格的に力を入れ始めたのは平成27 年の地方創生のころです。政府機関の地方移転に際し,統計局の移転を提案した和歌山県では『和歌山県データ利活用推進プラン』を作成し,データ利活用センターの設置や県民のデータリテラシーの向上などに取り組むことにしました。そのうち調査統計課では,具体的にはどのような活動をするのかという話の中で『統計のおはなし』の冊子を作ることや,出前授業をすることが決まりました。 最終的に和歌山県への統計局の一部機能の移転が平成28 年9 月に決まり,さらに全国算数・数学教育研究(和歌山)大会がその翌年に開かれたこ平成29 年に開催された「第99 回 全国算数・数学教育研究(和歌山)大会」の会場に『統計のおはなし』という冊子が置かれていました。発行元の和歌山県企画部企画政策局調査統計課(以降,調査統計課)では,統計を広めるための出前授業も行っています。そんな和歌山県の調査統計課に,統計を利活用することの良さや普及について,お話を伺ってきました。――冊子『統計のおはなし』を発行されたり,出  前授業をされたりするようになった経緯は  どのようなものでしょうか。 和歌山県で統計がこんなに盛んになったのは,?和歌山県が統計の普及に力を入れているのは,知事の影響が大きいです。2   算数・数学情報誌 ROOT No.22