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概要

ROOT No.22

和歌山県企画部企画政策局調査統計課国勢調査や労働力調査など,国から委託された調査を行い,まとめた結果を公表している。さまざまな調査結果を使って,県経済の状況などを統計データとして計算,公表している。また, 統計やデータの重要さ,活用の仕方などの普及,啓発などを行い,統計やデータについての問い合わせにも応じている。和歌山県PR キャラクターきいちゃん――先生方にお伝えしたいことはありますか。 統計を教えることについては先生方もかなり悩んでいるところもあると伺っています。教育委員会の方でも対策をされているようですが,調査統計課でも先生向けの講習会を開催したりしています。最初のとっかかりとしてはツールが多くあることは良いことだと思うので,調査統計課がこのような取り組みをしていることを知ってもらい,利用していただければ,と思います。 先生方が必要とされている和歌山県のデータがあれば「こんなデータがほしいんですけど…」とお尋ねいただければ,できるものであれば用意致します。印南町のスターチスのように。「データの探し方を教えてほしい」というご質問も非常に多く,「授業で使いたくてもデータがどこにあるのかわからず,事前準備ができない」という声をよくいただきます。統計局のe-Stat にしても,データの量が多いため,たどり着くのが難しいのだと思います。また,たどり着いたデータが求めていた――『統計のおはなし』の制作は大変だったのでは。 この冊子の制作には,ものすごく苦労がありました。せっかく統計局のデータ利活用センターにも来ていただけるのだし,これからは統計の利活用をメインにしよう,と制作が始まりました。出前授業はあくまで統計のおもしろさを伝えることまでが目的ですが,この冊子はそのひとつ先,統計をどう使うかという利活用の仕方まで伝えていきたいと考えました。 事例を集めてはボツになりを繰り返し,制作に1年かかりました。統計関係者や教育委員会な?冊子『統計のおはなし』は子どもたちにもわかりやすく統計の利活用を伝えるためのものです。ものなのかどうかの確認も大変だと思います。和歌山県では統計年鑑というデータを集めた冊子も出していますので,そういったご案内をさせていただくこともあります。データによってはご用意できないものもありますが,お互いに成長できると考え,いろいろなお手伝いができるようにしています。県やその地域のデータが必要なときには気軽に相談していただければと思います。和歌山県では,冊子『統計のおはなし』,出前授業,先生向けの講習会など用意しています。?ど多くの方と相談して,ターゲットを小学6 年生にすることや算数でも社会でも道徳でも使える内容にすること,解説を掲載した【教職員用版】も制作することなどを決めていきました。これを毎年6 年生に配布し,和歌山県の子どもたちが「統計はこんな利活用ができるんだよ」とか「ナイチンゲールは統計学者なんだよ」と自慢げに言ってくれるようになれば目的は達成されたかなと思います。 和歌山県庁HP で印刷用PDF データを掲載していますので全国でご活用いただければと思います。(「和歌山県 統計のおはなし」で検索可能)https://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/020300/documents/rikatsuyou/index.html算数・数学情報誌 ROOT No.22 5