ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play
  • Available on the Windows Store

概要

生活&総合navi vol.69

研究と実践1総合希望をもってたくましく生きようとする子どもの育成しちごう~6年未来の七郷まちづくりの学習を通して~亀崎英治(宮城県仙台市立七郷小学校教諭)1.はじめに2011年3月11日に発生した東日本大震災により,震災の教訓をもとに復興学習でめざす子どもの姿を設定し,学習活動がどんな力に結びつくかを意識しながら進めていった。仙台市若林区にある本校学区は,一部が津波で浸水するなどの甚大な被害を受けた。それ以来,本校では,「ともに立ちあがろう!七郷」を学校全体のスローガンとして,校内研究において復興学習に取り組むこと(3)外部連携による復興学習の単元開発今までの地域学習を土台としながら,大学や行政,民間,NPO等と連携して現実社会とつながりをもった単元を開発した。になった。将来を見据えて,震災復興の担い手となる子どもたちを育てることが学校の果たす役割ととらえ,第6学年の総合的な学習の時間においても,未来志向型の復興学習を展開していくこととした。4.研究概要(1)単元「未来の七郷まちづくり」(30時間)(2)単元目標2.実践のねらい七郷地区の自然や歴史,人のつながりを体感する活広く外部の方々と関係をつくって復興につながる学習活動を実践することにより,震災の影響を受けた地域のために何ができるかを考えさせ,未来に向けて希望をもちながらたくましく生きようとする子どもの育成をめざす。動を通して地域に愛着と誇りをもち,未来のまちの姿はどうあるべきかを多面的に考え,地域の一員として七郷のまちづくりにかかわろうとする。(3)育てようとする資質・能力・態度【学習方法に関すること】ア必要な情報を収集し,分析する。イ課題解決をめざして事象を比較したり関連付けた3.未来志向型復興学習のりして考える。授業デザインウ相手や目的に応じて自分の考えをまとめ,表現す(1)未来志向型探究学習の展開震災の記憶を思い出させるだけでなく,震災の経験る。【自分自身に関すること】を生かしてこれからの社会や自分の生き方を思考してエ目標を設定し課題の解決に向けて行動する。いくような未来志向型の探究学習を展開した。オ自己の将来を考え,夢や希望をもつ。(2)育てたい資質や能力の明確化【他者や社会とのかかわりに関すること】13