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概要

生活&総合navi vol.69

細越地区の方と一緒にハトムギの加工体験専門家からハトムギの魅力について話を聞く子どもたち〈協同的に学び合う場の設定の工夫〉課題の解決や活動の節目で,話し合いの場を設定した。「ハトムギでふるさとを元気にしたい」という目標に向かって,ハトムギプロジェクトに取り組む仲間の悩みや問題点について考え,話し合うことで,自分たちの取り組みを見直し,プロジェクトへの意欲を高める契機とした。その際,一人ひとりの異なる課題や取り組みを共有化しやすくするために,共通体験を土台にして話し合うようにした。また,必要に応じてグループでの話し合いを取り入れた。グループでは,ホワイトボードを配布し,話し合いを可視化しながら考えを確認できるようにした。そのことによって,考えを整理し,互いの考えをかかわらせることができた。ホワイトボードを活用したグループでの話し合いの様子3.成果と課題(1)成果◇地域教材に繰り返しかかわることにより,子どもは地域の現状を見つめ,その教材に潜む不安や問題点に出合い,自分にとって切実な課題をつかんで追究を進めることができた。◇一人ひとりの活動の累積をホワイトボードに残したグループの活動の記録等が児童の思考を整理する手立てとして有効であった。◇ハトムギの栽培や加工等に携わる人とかかわる活動を通して,子どもは追究の糸口をつかみながら学びを広げたり深めたりすることができた。(2)課題◇視点を絞った話し合いができるように,第一発言者の意見の生かし方,焦点化を図る発問の吟味など,教師の支援のあり方をさらに探る必要がある。◇地域の人の思いや願いに気付くことができるような体験活動をよりよく繰り返すことで,自分の生き方について考えていこうとする子どもの姿をめざすことが大切である。4.おわりに今後も,地域教材を生かし,体験活動を繰り返して,人との触れ合いを大切にしながら,切実感をもって追究を進めることができるような授業づくりに努めたい。18