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概要

生活&総合navi vol.69

特色ある実践を求めて味生しむ活・楽総合を出張のお供は小説。今は池井戸潤にはまっている。「ルーズヴェルト・ゲーム」や「果つる底なき」,「空飛ぶタイヤ」なども読破したが,一番のお勧めは「下町ロケット」だ。DVDも借りて見たところ,ドラマもよかった。町工場の社長がかんなんしんく艱難辛苦を乗り越え,念願の夢である国産ロケットの開発を実現していくプロセスをワクワクしながら味わった。ジオパークでの体験型研修国内にジオパーク(大地に親しみ,大地の成り立ちを知り,人間と地球のこれからの関係を考える「大地の公園」)[鳥取県文化観光局観光政策課作成資料より]はいくつあるだろう。実は33か所もある。そのうち,世界ジオパーク(29か国,100地域)に認定されているのは洞爺湖有珠山,山陰海岸,室戸,隠岐など六つである(2013年12月現在)。鳥取県教育センターの依頼で,山陰海岸ジオパークの中にある岩美町立渚交流館と山陰海岸学習館を会場に,総合的な学習の時間の研修を行った。山陰海岸学習館の山田佳範専門員の軽妙な語りと感動の3D映像,展示品等々でジオパークを堪能した後,わたしの講演と二つのワークショップを行った。まず,「ジオパーク」を中心に,どのような内容や活動が考えられるかウェビングを行った。ポイントは「探究」,「協同」,「体験」,「言語活動」,「教科等関連」,「地域貢献」の六つとした。そして,その成果を生かし,学年を想定し単元を構想した。縦軸は「課題設定」,「情報収集」,「整理・分析」,「まとめ・表現」,横軸は「学習活動」,「教科等関連」,「地域関連・貢献」のマトリクスを用いた。「地域にあるリソースをどう生かしていけばよいのか,ヒントをたくさんいただいた。」,「ウェビングから単元構想づくりを実際に経験したので,校内でもやっていきたい。」といった感想が多かった。にじっ子ONEパーク上越市立大手町小学校(加藤誠雄校長)は文部科学省研究開発学校である。現行学習指導要領の教科・領域を再編成し,「生活・総合」,「数理」,「ことば」,「創造・表現」,「健康」,「ふれあい」の6領域と「学びの時間」を設定している。5年「生活・総合」の「つくる私・たべる私」の教室では,飼育する牛と豚に名前をつける話し合いが続いている。この時期に毎年繰り返される情景である。ちなみに4年前,豚の名前が決まったのは10月だった。今回は,命名することの意義を考えた上での話し合いである。すでに牛と豚との対面を済ませている子どもたちは「元気にすくすく育ってほしい」という願いを込め,子豚は「ハッピー」と「ヒート」,子牛は「すく」に決定したようだ。3年「健康」の「にじっ子ONEパーク」の授業会場の体育館は,まるでワンダーランドと化していた。缶ぽっくりと竹馬に乗った子どもたちがさらなるスキルアップに挑戦していた。遊びを工夫する上で互いのヒントとなっているのが,体育館の壁面にはられている「遊び紹介カード」である。様子がわかる写真やネーミング,ルールやコツが書かれている。「カンポックリダンス」や「ポックリじゃんけん」は楽しそうだ。「竹馬サッカー」はなかなか難しそうだ。ネーミングが面白いのは「ズボリンポックリ」(砂の上を歩く)である。缶ポックリのチームは「フラフープかわわたり」や「コーンよけ」,「階段のぼり」など複数のゲームを組み合わせて挑戦している。子どもたち自らが様々な障害を設け,それに挑む姿は実に真剣で集中している。まさに「先行き不透明22