ブックタイトル生活&総合navi vol.69
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生活&総合navi vol.69
わたしの学校の特色の神奈川県横須賀市立野び比―幼稚園・保育所との円滑な接続を―小学校校長新倉邦子本校は,三浦半島の東端に位置し,京浜急行YRP野比駅の近くにある。房総半島を臨む,海あり川あり,様々な業種の商店街ありと環境に恵まれた地域に立地する。児童数は624名,ここ数年少しずつ子どもの数が増えている活気のある小学校である。教師の大半は20歳代,30歳代で,パワフルでやる気がみなぎっている。スタートカリキュラムの活用今年度も多くの幼稚園・保育所から子どもたちが入学してきた。体験や環境の異なる109名の児童が円滑に小学校生活に慣れるには,受け入れる小学校側の工夫も必要である。今年度は,昨年度の1年生担任が作成したスタートカリキュラムをもとに,入学当初から学にこにこタイム(学年活動)年活動を中心にその実践に取り組んできた。教科という概念がない入学間もない児童にとって,様々な活動をしながらいつの間にか教科の学習になじんでいくというかたちのスタートカリキュラムが有効だ。例えば,「楽しく校歌を歌いましょう。」と音楽の授業が展開される。また,児童にとっては,学年活動を通して,学年全体の児童の顔や名前を覚えることができる。保護者にとっても,学習内容が学年で足並みを揃えているので安心だ。さらに担任の連携も円滑になる。児童の学びを揃える学年会週1回の学年会では,次週の学習や行事の確認,児童の情報交換,教材研究1年・学年会等を行う。各担任が学級をオープンにして,十分学習内容を話し合うことで,児童の学びを揃えることができる。学習内容には,担任の考えで指導したほうがよいものと,学年として同じ指導をしたほうがよいものがあるからだ。わたしは,教室での学年会を勧めている。児童の椅子に座り教室環境を見ながら,実際の教材を前に話し合うことができるからだ。幼稚園・保育所との連携今年度は,4月の下旬,幼稚園・保育所の先生方が,入学して1か月の1年生の授業を参観し,情報交換を行った。年長児のたった1か月の成長に目を輝かせ学校探検の情報交換ていたのが印象的だった。それぞれの園で取り組んだほうがよいこと,小学校が取り組まなければならないこと等の意見があり,有意義な研修会となった。今後も,幼稚園・保育所との連携を活性化させ,小学校への円滑な接続を実施していきたい。32