ブックタイトル生活&総合navi vol.69
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生活&総合navi vol.69
点がほしいし,資金についても,人手についても,アイデアについても,いろいろな形で応援してもらえればと思っているのではないでしょうか。ですので,これからはそういう先生方を支援したいと考えているNPOや団体などとのネットワークを広げていきたいと考えています。今年度から,林野庁はじめわたしたち等が主催し,『第1回学校の森・子どもサミット』を開催することになりました。8月に,森林環境教育に取り組む全国の小学校が東京に集結し,活動発表や自然体験活動を行いました。このことも,先生方とのネットワークづくりの一助になればと思っています。▲『第1回学校の森・子どもサミット』共存の森ネットワークから先生へ今の子どもたちは,スピーチのような形式で話をする機会はよくあると思いますが,じっくりと話を聞くという体験が少ないと感じています。ところが,聞くということは社会に出てからも非常に大事なことなのです。「取材する」ということと「聞く」ということは違います。取材するというのは「相手の話したことの中から自分の必要な情報を得る」という行為です。聞くというのは「相手の気持ちになって考える」ことです。また,教育で問題になっていることの一つは,コミュニケーションがうまくとれないことであり,それを解消できる手段の一つとして聞くという行為があり,それは,コミュニケーションの原点です。今は特にICT化が進んでいますから,みんな結果を求めて,ウェブページなどで検索し,それで知ったつもりになっているのです。ですがそれでは本当の意味で知ったということにはならないのです。生きた体験として落とし込めないのです。そのために様々な体験学習をしていく必要があるわけです。聞くというのはただ耳を澄ませるだけではなく,諸感覚を研ぎ澄まさなければできません。是非,聞くことを通して,相手がどういう気持ちでいるのか,背景に何があるのかが見えてくる,想像できる子ども,そして自分の中に閉じこもるのではなく,自ら自分を開いていける子どもを育ててもらいたいと思います。さいごに当NPOの特徴は,全国の高校生,大学生とのネットワークをもっていることです。高校生や大学生が小・中学生を教えるというのは,学校の先生や大人が教えるのとはまた違った効果があるようです。ちなみに今年は,石川県生涯学習課が主催している小学生向けの海洋チャレンジプログラムを支援しています。高校生や大学生との接点をつくりたい学校,あるいは,聞くということに関心のある学校がありましたら,是非お役に立つことができればと思います。問い合わせ先NPO法人共存の森ネットワーク〒156-0051東京都世田谷区宮坂3 -10-9経堂フコク生命ビル3階TEL:03-6432-6580 FAX:03-6432-6590メール:nahoko_yoshino@kyouzon.org3