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概要

生活&総合navi vol.70

イワークシートとウェビング図子どもが,秋さがしの校内探険を通して気付いたことを,ワークシートに「見える図(ウェビング図)」を活用して記録した。すると,自分の気付きの広がりや気付きどうしの関連から,「モミジとイチョウは,どちらも葉っぱがたくさん落ちているから同じだね。」などの新たな気付きも生まれていた。は,称賛したり,価値付け・意味付けの言葉をかけたりすることができる。具体的には,校内の秋さがしでハクモクレンの葉を見つけてきた子どもに,「どうしてこの葉っぱを持ってきたの。」と問いかけると,「大きかったから。」と答えた。つづけて,「どのくらいの大きさかな。」と問い返すと,「私の顔ぐらい。」と答え,その発表を聞いていた友だちから「本当だ。」,「すごく大きいね。」と認められ,この葉を見つけてきた自分のよさに気付かせることができたのである。気付きをワークシートに記録した「見える図(ウェビング図)」ウ背面掲示と「くま手図」子どもが,学校で飼育しているウサギともっと仲良くなるために,世話のしかたを,餌,掃除,かかわり方の三つの視点に分けて調べた。これにより,世話のしかたを調べるという課題を多面的にとらえ,視点をもって調べることができた。教師と子どもの対話の様子イ子どもどうしの交流の場子どもどうしの交流の場を設定するときには,交流する必要感をもたせることが大切である。それは,気付きをただ伝え合うだけでは,気付きの広がりや深まりが見られないことがあるからである。そこで,交流の視点を示したり,協同的に学ぶ場を設定したりすることにした。具体的には,子どもどうしで気付きを伝え合う場で,自分の気付きと似ているところや違うところをウサギの世話をまとめた「見える図(くま手図)」(2)教師と子どもの対話・子どもどうしの交流・集団の中での発表の場づくりア教師と子どもの対話の場子どもが気付きを発表するときには,教師は「どうして~」,「どのくらい~」と問い直すことが大切である。それは,自分の気付きに根拠を示したり,たとえたり,具体的に示したりする必要性が生まれるからである。そうすることで,無自覚であった子どもの単純な気付きが自覚化され,その姿を教師視点をもって話し合う子どもの様子14