ブックタイトル生活&総合navi vol.70
- ページ
- 17/36
このページは 生活&総合navi vol.70 の電子ブックに掲載されている17ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
このページは 生活&総合navi vol.70 の電子ブックに掲載されている17ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
生活&総合navi vol.70
比べながら聞き,それを受けて話すようにした。すると,友だちの気付きをしっかりと聞く必要感が生まれ,「わたしも同じことに気がついたよ。」,「ぼくは,違うところに気がついたよ。」と,考えながら話したり聞いたりする姿が見られるようになってきたのである。また,子どもどうしが主体的に交流できるようにするために,興味や関心の高い活動内容を中心に活動するようにした。それにより,互いの気付きを自然な雰囲気の中で交流し,友だちと協力して活動することのよさに気付き,自分のよさや友だちのよさにも気付かせることができた。協力してビニル袋を切る子どもの様子ウ集団の中での発表の場子どもが気付きを集団の中で発表する際は,気付きを共有化する必要性を教師が認識し,意図的に行うことが大切である。なぜなら,集団の中で気付きを発表・共有することで,今後の活動に向けて考える際の視点となったり,活動の流れが方向付けられたりするからである。そこで,子どもの活動の様子を見取った上で,集団の中で発表させるようにした。そうすることで,「わたしもやってみたい。」,「そうするとできるんだね。」という次の活動への意欲へとつながり,発表した子どもは,自分の気付きのよさ,聞いている子どもは,友だちのよさに気付くことができるようになってきた。集団の中で発表する子どもの様子4.成果と課題(1)成果○気付きを可視化し,「見える図」に整理したり分析したりすることで,考える機会が増え,考え方を身につけることにつながってきた。○気付きをもとに話す適切な場を設定することで,必要感をもって学ぶ姿が見られるようになってきた。(2)課題○「見える図」を,いつ,どの場面で,何を目的に活用するかを十分研究した上で,指導計画に位置付けていく必要がある。5.おわりに今後も,気付きをもとに,考え表現できる子どもの育成をめざして,具体的な活動や体験を充実し,気付きの質を高めながら,自己肯定感や自己有用感を高めることのできる生活科の授業づくりをしていきたい。15