ブックタイトル生活&総合navi vol.70
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生活&総合navi vol.70
研究と実践2総合教科間連携を意識した実践~4年平和学習を中心に~北谷翔太(大阪府摂津市立鳥飼東小学校教諭)1.はじめに本校では,学年ごとに総合的な学習の時間の主要テーマを設定し,系統立てた指導を行っている。4年生で取り上げるテーマは,「平和」である。6年生になると,広島へ修学旅行に行くため,6年生でも改めて「平和」について学習する機会をもっている。そういう意味でも,4年生での学習は,6年生へとつなげる重要な位置を占めている。例年,6年生が広島へ修学旅行に行っているため,子どもたちの中では,「平和学習=広島」というイメージがある。もちろん,広島について学習することは重要であるが,ほかにも学ぶべきことはたくさんある。そこで本年は,太平洋戦争中唯一,国内で地上戦が行われた沖縄県を平和学習の題材に選び,「沖縄調べ」をすることで,平和に対する視野を広げることにした。また,総合的な学習の時間とともに,6月に行う「校内音楽会」と市内各校から代表クラスが集まって行われる「連合音楽会」においても,テーマを沖縄とし,曲目を選び,音楽で表現することにした。さらに,社会科でも都道府県の位置などを学習し,連携を図ることにした。本実践は他教科との連携を図ることで,より効果的な学習へとつなげる実践である。2.学習の実際本実践の流れは,右記のとおりである。なかでも中心的な役割を果たした「平和学習」と二つの「音楽会」,そして「参観の発表」について紹介したい。4,5月「音楽会の選曲と練習」6月「校内音楽会」「沖縄調べ学習・沖縄戦のビデオ学習」7月「調べ学習参観発表」8月「平和登校日ビデオ鑑賞」10月「連合音楽会の選曲,練習」11月「連合音楽会」(1)平和学習について1「平和って?」始めに,「平和」という言葉からイメージすることについて話し合うところからはじめた。一番多く出てきた意見は,「戦争がない」というものであった。次に,「戦争がない」というキーワードから「戦争」という言葉に注目し,再度イメージする言葉を集めた。子どもの中で「戦争」といえば,広島,長崎の原爆をイメージすることが多く,「沖縄」という言葉が出てくることはなかった。社会科では,都道府県の学習をする際,沖縄の位置やイメージを広げるために言葉集めをした。沖縄はテレビでもよく取り上げられているため,「暑い」や「海がきれい」,「旅行に行ってみたい」などの言葉が出てきた。子どもたちは平和学習をするにあたり,そもそも沖縄とはどんな県なのか追究したくなり,文化,歴史,衣食住など沖縄についての調べ学習をすることにした。16