ブックタイトル生活＆総合navi vol.70

概要

生活＆総合navi vol.70

ユネスコスクールへの道！～福島県只見町立朝日小学校の取り組み～●只見学へのアプローチ髙原昇教頭本校のESD教育は，「只見愛」の育成そのものです。平成26年度只見町立朝日小学校経営ビジョンの中に，教育目標とともに「只見愛」を掲平成２６年度只見町立朝日小学校経営ビジョン□只見町教育ビジョン21学校経営の方針「学びあう共同体只見町学校目標１確かな学力の育成・ゆったり・じっくり２学び合い，高め合う豊・しっかりと・こころ人間尊重を教育の根底におき，一人一人の個かな人間関係の醸成豊かに自立する人づく性や能力の伸長を図るとともに，自主性・創３よさや力を高める指導げています。そのことからも「只見愛」の育成が実践力を身につけたり」□南会津教育事務所学校造性に富み，たくましい４安全・安心な学校づくり本校教育の柱になっていることがわかります。教育指導の重点人間性豊かな児童の育成５家庭・地域との連携と○心の教育・健康教育信頼される学校づくり○学びの保障○活気ある学校づくり内容は，自分に自信をもち，家族や地域に誇り標○つよい子どもめざす児童像保護者の願い○知互いに高め合い追求す○学ぶ子ども○人の気持ちが分かり，る確かな学力を身につをもち，夢に向かって学び続ける児童を育成す明るく思いやりがある○心あたたかい子どもけた児童教育目ることです。ユネスコエコパークとして評価さ児童只見愛（自分に自信を持ち，家族や地域に誇り○情相手を思いやり行動すを持ち，夢に向かって学び続ける児童）の育成○自分の考えを持ち，積る素直で心やさしい児極的でたくましい児童総合的な学習の時間（只見学）を中核として「自童分に自信，家族や地域に誇り，夢に向かって学び○素直で仲良く元気な児○意困難を克服する強くた続ける」態度を認め，ほめ，励ますように，各教れた只見町のよさを子どもたちに体験させ，理童くましい児童科・各領域で繰り返し指導することが可能な教育○基礎学力を身につけた○体自らを鍛え努力する心課程を編成・実施・評価・改善する児童身ともに健康な児童解させて，そのよさをどう継承していくのかを，○学ぶ子ども○心あたたかい子ども○つよい子ども自らの生き方と関連させながら学習していく教確かな学力（基礎基本・学ぶ意欲・学習規律・集中）豊かな人間性（思いやり・優しさ・忍耐・協調）健康・体力（体力向上・健康・安全な生活）○知識技能の基礎基本の定着○心の教育の充実○体力の向上・○つけ・学び合い・練習学習の・道徳の時間の充実（ゲストティ・体力テストの結果を生かした体育です。これを「只見学」と名付け，生活科と総工夫を位置づけた日常の授業実ーチャー活用）育改善・充実践・豊かな体験とその後の表現活動・運動身体づくりプログラムの自合的な学習の時間を使って活動しています。そ・学習意欲を高める指導の工夫の確保（行事・特別活動・総合校化・定着確認シートなどのこまめな的な学習の時間）・体力育成のための各種行事の実評価と繰り返し指導の推進・多くの人との関わり（縦割り班施○活用力（思考力・判断力・表現活動・クラブ活動・交流活動・・特設クラブをとおしての技能体の中で，「農業がとても面白かったので，わたし・一人ひとりの表現を保証した学○自立心の育成○保健衛生の充実力等）の育成町内合同宿泊学習）力の増進び合い学習の充実・基本的生活習慣の確立・病気予防のための自己管理の方・発達段階に応じた表現力育成・善悪の正しい判断力の育成法指導もやってみたいです。」という児童の発言があり○学びの環境整備○共生への努力・けがの未然防止のための指導・学習習慣の確立（授業中の真剣・思いやり成・むし歯の予防とう歯の治療率のな学び，家庭学習）・勤労奉仕の心の育成向上ました。このように，体験を通して得られた感・教材教具の整備と充実・支え合う学級づくり○安全指導の徹底・授業周辺部（チャレンジタイム・特別支援教育の理念を生かした・校内での危険行為の抑制情はとても貴重です。そういったところを，先など）の効果的な活用指導・登下校時の安全確保・読書タイムと家庭での読書など○児童理解に立った生徒指導・帰宅後休日の安全意識の高揚による読書の推進・児童アンケートと共通理解・校内安全点検の充実○家庭学習の推進・健全育成のための危機管理○食育の推進生が，そして家庭でほめて励まして伸ばしてい評価評価評価・家庭学習の手引きの活用・関係機関との連携・望ましい食習慣と態度の育成◎各テスト全国平均×１０５％○いじめ・不登校‥０％○欠席者０人‥１００日以上く，これが只見愛なのです。おかげ様で，朝日○丸つけ練習学び合い１００％◎返事・あいさつ実施‥９５％◎体力テスト‥全国平均以上○読書時間３０分以上‥９０％○目標への取り組み‥１００％○むし歯発生率‥０％小学校は，全国学力テストにおいて，全国平均地域との連携○コミュニティスクールの推進安全で信頼される学校○安全学習の充実めざす教師像○児童に愛情をもち，責任と情熱よりもかなり高いところに位置することができ○学習ボランティアの活用・交通教室，避難訓練，防犯教室をもって教育にあたる教師・読み聞かせボランティア等行事における安全指導○年間を見通し学力と表現力をつ・只見学関連学習ボランティア・保健体育，学級活動等教科におけ，結果を出せる教師・専門機関による指導（警察署員，ける安全意識の高揚○研修と修養を大切にし，自ら教ました。恐らく自分に誇りをもつことで，他の○保育所・中学校との連携・安全点検（月１回），防火診断○心身ともに健康で，積極的に児消防署員）○施設設備の点検整備師力を高める教師○地域行事への積極的参加，協力（年２回）全校体制で実施童や地域に関わる教師の啓発（昔話，小川早乙女）○不祥事の絶無○教師として，また，地域の一員部分も伸びてくるという相乗効果の表れではな○家庭・地域への情報発信（各・服務倫理委員会の定期開催によとして，児童や地域から信頼さ種学校だより，個別懇談等）るコンプライアンスの推進れる教師いかと考えています。また，具体的な内容の一つとして，地域振興▲朝日小学校経営ビジョンセンターとタイアップし，防災教育の一環で実施した「災害学習列車」の活動があります。2011（平成23）年７月29日，豪雨によりＪＲ只見線の一部である会津川口駅から大白川駅までが甚大な被害を受け，今も不通のままになっています。そのことについて，ゲストティーチャーを招いて当時の様子について話を聞き，休日に代行バスに乗り，鉄橋が落ちたり，線路が寸断されたりしたところを見学しながら，そのすさまじい状況を学習するというものです。児童が感じたことは，災害への備えを怠らず，いつでも避難できるようにしたい，災害の情報を収集しやすくしたいといったことでした。６年生の児童は，「防災に対して積極的な気持ちになることができた」と言っています。これが朝日小学校のESD教育，すなわち只見愛だと考え▲災害学習列車の授業の様子ています。4