ブックタイトル生活&総合navi vol.72
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生活&総合navi vol.72
1はじめに昨年、戦後七十年の節目を迎えた日本。原子爆弾が投下された長崎市。そして、米軍基地を抱える佐世保。日本の戦後史を語る上で欠かすことのできない土地で、七十年の時を経て「平和」な時代に生きる子どもたち。当初、政治・経済・歴史・環境等の要素と複雑に絡む「平和」について考えることは四年生という発達段階では難しいと思われた。しかし、様々な人との関わりの中で、等身大の「平和観」が生まれ、更新されていった。その営みの一端を紹介したい。2単元のデザインと実践の概要1・「つながり」を大切にした学習展開・「人」「学び」をつなぎ「暮らし」「未来」へつなぐ2・育てたい力を重視した学習活動の設定・思考ツールの活用・交流活動のスパイラル的な展開3指導の実際1・課題設定の場面における人との出会い子どもたちが平和について学ぶ際、戦争は避けて通れない事象である。そこで、まず佐世保空襲資料室を訪れ、語り部の方のお話を聴く機会を設定した。そこでは戦争という間接的な事象を自分のこととしてとらえさせるために、「もし自分や家族が同じ状況だったら」という視点で考えさせた。この出会いで子どもたちは、家族とともに暮らすことの幸せを実感し、今の自分たちの生活が当たり前ではなく、戦争を乗り越えてきた人々のおかげで成り立っていることに気付くことができた。「もし、佐世保空襲で多くの命が亡くならなかったら、ぼくたちの友だちがもっとたくさんいたんだよね」ある子が発したこのつぶやきは、まさに学びとくらしをつなぎ、未来をつくる意思を感じさせる言葉である。2・思考ツールの活用総合的な学習の時間においてカギを握る「課題設定」と「整理・分析」。この過程を充実させるために思考ツールを積極的に取り入れ、課題を設定する場面や活動を振り返る際、個人あるいはグループで活用した。内容が多岐に渡る多くの情報を整理・分析することのよさを子どもたちは実感し、ほかの教科や普段の生活場面においても習得したチャートを必要に応じて選択しながら活用する子が出てきた。また、グループでは情報交換や意見交換を活性化する効果が認められた。後で述べる駅前大作戦がスパイラル的に展開できたのも思考ツールの活用が大きかった。今後も主体的・協働的な学びを展開させるために、より適切な活用の仕方を模索していく必要を感じている。総合現場からの子どもたちは思考ツールを使って,多くの情報を整理・分析することのよさを実感。瞳かがやかせ人とかかわり未来をつくる子どもの育成松本憲治(長崎県佐世保市立白南風小学校)[4年]「平和の実現へ向けて」の実践より研究と実践10