ブックタイトル生活&総合navi vol.72
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生活&総合navi vol.72
「おたずね」が経験と学びを結ぶ岡山県真庭市立中和小学校前校長大盛陽子おわりに育てたい力を見据えて、本物との出会いやおたずねを意図的に仕組むことで児童が主体的に活動へ向かう姿が見られるようになってきた。そして、以前と比べて地域の自然や人との関わりに目が向くようになった。今後は、実践を積み上げ、さらに探究的な学習を深めることができるよう取り組んで行きたい。おたずねが生まれる。「向こうの斜面にはたくさん咲いているのにここは何で一本だけ?」そこで生育過程を調べ、育った環境を考えることで様々な関係性(生命力・日光・里山保全活動との関係など)をとらえていく。ところが、そのササユリが盗掘されたことで児童はより切実感をもち、「自分たちにできることは何か?」と考えた。その取り組みは学校全体に広がった。児童会が主体となって、「もっとササユリの咲く中和にしよう」と呼びかけ、六年生は、ササユリが描かれた花瓶を卒業に向けて制作した。[竹筒燃料づくり]高学年児童は過疎化・少子高齢化の学習の中で、「中和小の子どもを増やすにはどのようにしたらよいだろう」というおたずねをもち、地域の活性化に尽力している方から話を聞いた。「ささやかでもいい。心豊かに暮らしたい。そのために地域の人が幸せになる方法を創意工夫している。」という話は、児童の内面に大きなゆさぶりをかけた。そして、その方々が行っている、薪協同組合を立ち上げ地域内循環システムをつくり、地域を豊かにしているという取り組みに関心をもつようになった。その後、地域の方からの声かけで、竹筒燃料づくりに取り組んだ。児童は、実際に山で竹を切り、運搬し、長さを切りそろえ、節を抜き、燃料となるもみがらを詰める作業を行った。力と根気のいる厳しい作業である。言葉では心地よい「ささやかでも心豊かに暮らす」ことの大変さを実感した体験であった。その後、児童は竹筒燃料づくりの良さや地域の方々の思いを伝えようと広報活動を行った。探究的な学習を進める地域学習とは児童が作成した「自然新聞」。地域の人の思いを知ることで,児童がより主体的に関わるようになる。竹の重さ,堅さを体験し,作業の厳しさを実感した「竹筒燃料づくり」。生活・総合への提言15