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概要

生活&総合navi vol.73

草花や木の実など,自然にあるもの様々なものを教材化し,子どもたちがそれらを探し,見つけ,手を動かして工作し,遊びながら諸感覚を磨いていくプログラム。以降,昨年12月に神奈川県横浜市にある「かいじゅうの森ようちえん」の子どもたちと行ったフィールドワークの一部を紹介する。五感教育プログラムとはケヤキの葉。同じ枝に2種類の葉が付いている。種が付いていてプロペラ状のものは枝の先端に付く。枝の先端に付いていれば風が吹いたとき,種を遠くまで飛ばしてくれる。対生(一つの節に2枚向かい合って葉が付くこと)の植物を見つければ,こんなふうに切ってすぐヤジロベエができる。関連して互生,輪生などの言葉と意味を,遊びを通して教えていきたい。「ガリガリひこうき」のつくり方を説明する高橋先生。やすりで指を使い,圧力をかけて感覚を味わうことで子どもたちに情報がインプットされていく。大事に至らないようしっかり見守りながら,いろいろなことにチャレンジさせる。小さなけが,失敗も,経験した方がかえって明日の大事な糧になる。ガリガリこすって。「回れー!!」あらゆる生物は,自然の中で成長するようプログラミングされています。たっぷり自然と触れ合うことで,子どもたちの脳は正常に機能するようになります。だからこそ,先生方に自然を教材化する技能を身に付けてほしいという思いで,研修に力を入れています。どこかでお役にたてれば幸いです。先生方へのメッセージ教育研究機関の現場から五感教育研究所室長 高橋良寿五感教育研究所室長。森林インストラクター,キャンプディレクター1級などを保有。五感教育プログラムの普及,指導者育成のため,教育現場でのフィールドワークや研修会,講習会などで講演多数。近年では「自然の中のプログラミングと脳神経の関係」などを研究。高橋良寿(たかはし・よしひさ)諸感覚に根ざした教育プログラムの普及を目指して10年ほど前に設立。子どもには諸感覚を使って遊ぶことの素晴らしさ・感動を,大人には自然と遊ぶ技能,技術を伝える。同様に,教員向けの初任者研修,校内研修,さらには,認知,介護予防など,社会福祉にも力を入れている。五感教育研究所:教育研究機関の現場から16