ブックタイトル生活&総合navi vol.73
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生活&総合navi vol.73
心も体も寄り添って震災復興地で、元気と笑顔を届ける活動を継続中。石川県生まれ。大学卒業後、アナウンサーや役者として活躍。2009年より紙芝居師として活動を開始し、全国各地で自ら制作したご当地紙芝居や古事記紙芝居を展開。震災復興地での紙芝居活動も継続して行っている。2015年には「いしかわ観光特使」に。紙芝居師なっちゃんかみしばいし なっちゃん紙芝居師なっちゃんの誕生 紙芝居師になるきっかけは、アナウンサー時代に、子ども向けの本を紹介するコーナーを担当していまして、そのなかで紙芝居をしたことです。放送後の視聴者の反響が大きく、多くの方にほめていただいた。そのときの楽しかった記憶がずっと残っていて。唯一ほめてもらった紙芝居を特技としてフリーアナウンサーをしていたころ、インターネットで、?紙芝居師?という職業があることを知りました。アナウンサーの仕事もしていたのですが、徐々に紙芝居の仕事の方が増えてきたので、?紙芝居師なっちゃん?としてやっていくことにしました。紙芝居とボランティア活動 紙芝居をする場所は、全国各地の幼稚園や小学校、イベント会場など様々です。継続して訪問している学校もたくさんあります。そこでは、体操やクイズなどを盛り込んだ紙芝居や、防災、ご当地トリビア、古事記などをテーマにした自作の紙芝居を披露しています。子どもたちはもちろん、ご高齢の方にも笑顔になってもらえるので、うれしいですね。 震災復興地での活動も行っていて、今年で6年目を迎えます。最初に受け入れてもらえたのは茨城県のひたちなか市でした。そこではボランティア活動と紙芝居をしたのですが、紙芝居は単なるツールで、それよりも現地の子どもたちとどう仲良くなるか、どう感情を受け止めるかに必死でした。希望を感じたのは、行く先々で彼らがスキンシップをたくさんしていたこと。ありがとうのハグは日常的に行われていたのが印象的でしたね。スキンシップをすることで、大人たちが子どもを守っていたんじゃないかと思います。私もたっぷりスキンシップをしましたよ。スキンシップで体を寄り添わせることももちろんですが、震災復興地では心も寄り添うことを特にこころがけています。寄り添うという温かい気持ち 小さいころは、友だちが笑っていたら自分もにこにこしたり、泣いていたらもらい泣きしたりするような子どもでした。友だちの気持ちに寄り添っていたから、同じような感情表現になっていたのかもしれません。そして、私自身も周りの人から寄り添ってもらえていたからこそ、自然にできていたんだと思います。先生方にも、もっと子どもたちに寄り添ってあげてほしい。それが、子どもたちにとってパワーになるんじゃないかと思います。また、子どもたちは寄り添ってくれたという温かい気持ちをずっと覚えてくれていると思います。Belief