ブックタイトル生活&総合navi vol.75
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生活&総合navi vol.75
板書で比較結果を可視化すると,生き物の違いを理解しやすい。1年生が興味をもつように,具体物を見せながら説明する。とにみんなで話し合うのである。子どもたちは、自分たちが最も入ると予想した④のしかけとの違いに着目して、?③は、入り口が大きいから入りやすいけれど、出口が小さいからにげにくい?と結論付けた。 この話し合いがきっかけで、?飼育して、もっとひみつを調べたい?という思いを強くした。 ドジョウとヌマエビから始まった飼育だったが、広場で見つけたタガメやモリアオガエルのオタマジャクシなどが増えていくとともに、観察意欲も増えた子どもたち。そうなると、脱皮や生き物の幼生を見つけることも多くなった。稚エビやアカハライモリの幼生など、虫眼鏡で対応できない場合は、顕微鏡を用意しておくと、効果的であった。? ダンゴムシとワラジムシ 6月下旬になると、いこいの広場では、バッタやカマキリなどの幼虫を見つけることができる。子どもたちは、手のひらにのせて遊んだり、タブレットで撮影したりしながら、生き物とのふれあいを楽しんだ後で、気付いたことを付箋紙に書き出した。その中に、?ダンゴムシには丸まるものと丸まらないものがある?と書いた子がいた。みんなに?ワラジムシ?の存在を知らせる目的で、生活科の番組?NHK for school?を視聴した後、再びいこいの広場でたっぷりとダンゴムシやワラジムシと遊んだ。一人ひとりが事実を正しく理解するためである。 その後、気付きや疑問を整理する過程で、最も多かった?なぜダンゴムシは丸まるのかな、ワラジムシは丸まらないのかな?をみんなで考えた。その結果、?ダンゴムシはにげ足が遅いけれど、ワラジムシはにげ足がはやいから?や?敵に食べられないように命を守るため?といった生き物の特徴や生態に関する意見へと深まっていった。やはり、個の気付きや疑問をみんなで共有する時間こそ、子どもたちの気付きの質を高める機会なのである。3アウトプットの機会として たくさんのひみつが集まると、子どもたちはそれを伝えたくなる。そこで、話し合った結果、1年生をいこいの広場に招待し、クイズ形式で伝えたり、つかまえた場所に飼育ボックスを置き、ふれあえたりするようにした。自信をもって伝える子どもたちは、まさに小さな研究者だった。 今後は、さらに季節ごとに生き物のひみつを集め、季節による違いにも気付かせる予定である。この結果を受けて、?なぜ?を問うと、数人が、?たぶん入り口が大きいからだと思う?とつぶやいた。 そこで、この気付きをみんなの気付きにするために、全体で考える時間をもつ。まず一人ひとりが予想した付箋を整理し、それをも研究と実践ひみつを探すため,休み時間も虫眼鏡で観察する子が増える。撮影写真は説明する時のクイズに使用する。話隣接する市立図書館で,すみかやえさについて調べる。 し合いコーナーに集まり,個別の付箋を整理する。「エビの赤ちゃんは,小さくても大人と同じだ」「イモリの赤ちゃんにはえらがあるよ」研究と実践9