ブックタイトル生活&総合navi vol.75
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生活&総合navi vol.75
遊びではありません。研究です?と書いていて驚きました。?自然の不思議さなどに気付いてほしい?という思いももちろんありますが、?身の回りの物で楽しく遊べることに気付いて、生活を楽しく豊かなものにしてほしい?と思って授業をしていましたので。三田 ?本気?の積み重ねが、教師の想定をはるかに超え、結果的に内容?6?のねらいを達成することにつながったわけですね。様々な状況や場面によって生じる問題が、子どもの思いを奮い立たせ、?○○しなければ???とか、?○○したい?という、明確なめあてや行動を引き出すのでしょうね。鈴木紀知 以下鈴木?紀? 生き物や植物をちゃんと成長させたいとか、おもしろく動くおもちゃをつくりたいとか、?やりたいこと?が明確だと子どもは、?できないこと?も明確にもつことができる。でも、やりたいことが自覚されていないと、自分が今壁にぶち当たっている、ということにも、いまいち気付けないという気がしますね。 うちのクラスでは、高齢の方に健康になってもらいたいという想いで、ニュースポーツを自分たちで考案して、地域の福祉施設で高齢の方々と交流する中で改善しようと活動していたんです。その中で、子どもたちは4チームに分かれてスポーツをつくって、一度体験してもらって、感想をもらおうと考えたんです。でも、一回交流しただけでは、自分たちの欲しい情報が得られないんですよ。それで、?すること?という、学習活動の計画としては、体験してもらってアンケートを書いてもらいさえすれば、成立するわけで、そこまでやれば活動としては、終わりにしてOKのはずなんだけど、どうやらアンケートに答えてもらっている内容が、自分たちの想いと違うな、知りたいことに十分に答えてもらえていないな、と感じると、子どもたちは、当初の計画を超えて動き始めるんですよね。 例えば、しゃがむ動きが健康になるだろうということで取り入れたけど、痛くて辛くてやりたくないんじゃないかっていう不安がわいてくる。そうすると、?私たちはこういうつもりで、こういう動きを入れているけど、大変じゃないですか??と自分から高齢の方々に、想定していなかったことまで聞きにいったりするんです。しかもそれが、普段そんなに積極的じゃない子だったりするんですよね。 それは、?すること?としてのアンケートという学習活動の先に、?やりたいこと?としての、"健康探究がスパイラルに高まっていくために,「探究と探究をつなぐ」ブリッジとしての振り返りを大切にしています。この振り返りは目標に対する評価だけでなく,本当にしたいことなのか,それは自分にとって楽しいことなのか,など子どもの情動に寄り添い,そのことを自覚化させる試みです。このことを通して探究を自分ごとにするとともに,次の探究への足がかりとすることができます。日常の中で「本気」になれることを課題に。ピンチこそチャンスである。直感を信じアイディアで打開する。2017年11月11日取材時新宿区立大久保小学校主幹教諭三田 大樹my belief[特集]生活・総合はおもしろい。2