ブックタイトル生活&総合navi vol.75
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生活&総合navi vol.75
になるスポーツを考案する"という明確な目的があるからだと思うんです。?このことを明らかにしないと前に進めない?という問題を自覚して、なんとかしてそこを突破して、問題を解決しようという姿勢をすごく感じましたね。三田 ?やりたいこと?を明確にすることによって、今の状況が客観視できる。?やりたいこと?が明確じゃないと、できる・できないもわからないから、モチベーションも上がりようがないということですよね。鈴木暁範 以下鈴木?暁? 私も最近の単元で、すごいなと思ったことがありました。ミツバチを飼ってハチミツを採って、それを通して、地域の環境を学んでほしいと思い、実践を進めていた時のことです。横浜の南区って緑被率?土地の面積に対する緑で覆われている面積の割合?が小さくて、横浜市の中でも下から4番目だったと思います。子どもたちも?自然が少ない?という認識でした。それでもこの活動で5kgほどのハチミツが採れたんです。そのことで、こんなにハチミツが採れるくらいの自然があるんだということに、気付きました。そのとたん、ただハチミツを配るんじゃなくて、こんなに自然があるんだということに、地域の人にも目を向けてほしいという思いをもつ子どもが増えて??。そのことに気付いてもらうイベントを開くことになっていったんです。 でも、実際にイベントに向かうと、食べてもらうことに夢中になってしまって、どんなクッキーをつくるかとか、どう味わってもらうかとかというところに気持ちがいってしまいました。結局子どもって当初の目的を、過程の中で忘れがちで、どう楽しんでもらうかということにとらわれてしまうんです。でも、一人の子どもが?俺たちのグループは、みんなで決めた目的に近づいていない。このままいくと失敗する?って言うんですね。ふだんは結構斜に構えているような子なんですけど。正直私の想定では、一回目は地域の自然が伝わるものにはならないと思っていたんです。でも、その男の子は、?先生、ぼくはこれを見せたいんだ?と言って、1日で地域の蜜源を紹介する映像をつくって持ってきました。?映像を見ながら。P1、右上写真?今食べていただいたハチミツのもとは?とか。 映像のつくり方も何も教えてないのに学校にiPadを持ってきて、今までみんなで探検した時の写真が欲しいと言ってきたんです。 自分で映像をつくって持ってきて、?こういうのを見せたい。自分たちのグループの目的を叶えるためにはこれが必要なんだ。みんながリハーサルでは取り入れてなかったことを是非やらせてくれ?と。私が考えている授業づくり,それは,一言で表せば,「どんな姿を目指し,何をするべきかを明確にしていくこと」だと思っています。その目指す姿,本時目標を設定するにあたっては,「そもそも 今何のために何をしているのか」ということを意識することが重要です。そのために,まずは70時間の単元全体の目標は何だったのか,今行っている10~20時間程度の小単元の目標は何であったか,ということを俯瞰して考えます。それをもとに,子どもの今の状況についての見取りと照らし合わせながら本時目標を設定し,そこから,資料やグループ,場の設定等の手だてを考え,本時案に集約していきます。本時目標に迫っていけば問題ないのですが,実際には,子どもの活動や思考が,計画とズレていくことがほとんどです。でも,小単元目標や単元目標というものに少し立ち戻って考えることで,ある程度の幅をもって柔軟に授業がつくれるのではないかと考えています。大事なことは,とにかく「何のために何をしている授業なのか,この1時間がどこにつながっていくのか」ということを,教師自身 が自覚していることではないかと思っています。子どもありき!=子どもがやりたいこと、子どもにとって意味・価値のあることを第一に!横浜市立戸部小学校主幹教諭鈴木 紀知my belief[特集]生活・総合はおもしろい。3