ブックタイトル生活&総合navi vol.75
- ページ
- 7/20
このページは 生活&総合navi vol.75 の電子ブックに掲載されている7ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
このページは 生活&総合navi vol.75 の電子ブックに掲載されている7ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
生活&総合navi vol.75
ていておもしろいというか、わざと失敗させるんじゃなくて、普通にそのまま行っちゃうから、初任の先生とかすごくおもしろいですね。小笠原 私は、生活科の学習では、思いや願いをもつことができるような環境構成であったり、学びを深めることができるような環境構成を心がけています。例えば、何か困ったことが起こったときに自分からすすんで本で調べられるように近くに本を置いておいたり、ゲストティーチャーなど相談できる人と出会えるようにしたりとか。 また、子どもたちがよりよくしようという場面、たとえば自然や物を使った遊びなどでは、いろいろな物の中から自分で?これがいいかな?と、考えて工夫することができるように様々な素材や大きさの物を置いています。?これを置いておいたら、明日は、あの子がこんな工夫をするかな?と考えて、1時間ごとに環境を変えています。また、どの単元でも自然と子どもどうしのかかわりが生まれるような環境にしたいと思っています。鈴木(紀) 私は、一言で言えば?自覚?かなと思います。よく生活科や総合では?自分ごと?ということが話題になると思いますが、?今、なぜ、この活動に取り組んでいるのか。どんな情報を求めているのか。何を話し合い、判断する必要があるのか。そもそも、それは何のためで、それが何につながっていくのか???みたいなことを、子どもが自分の言葉で語れることが重要だと思うし、子どもがそうなっているか、ということは常に意識していますね。実際、子どもから?本気?が感じられない時は、そのあたりが曖昧になっていることがほとんどです。うちの学校では?学級総合?にこだわり続けていて、難しさはあるんですが、それは?何のために?の一番根っこの部分を子どもたち自身で決めることが、学習活動の柱や原動力になると信じているからなんです。学校や地域によって特性があると思うので、そのやり方が絶対ではないと思いますが、学年や学校でやることが決まっていても、?今、そして、そもそも、何のために何をしているのか?を子どもが思いをもって自覚できるように支援し、そうなっているかを意識し続けることが大事なのかなと思います。三田 先生方、貴重なお話をありがとうございました。さて、最後に、生活科や総合的な学習の時間の指導に日々取り組んでいる全国の若い先生に向けて、先生方が、これまで培われた単元づくりや授業づくりのポイントを図に示してプレゼンしてください。ここだけのとっておきのポイントをお願いいたします。※P2~5、各先生の図と文、 及びAR動画。必見です?私が単元を組み立てる際には,このようなイメージ図を頭の中に描いています。まずは,「〇〇ってこんなに楽しいんだ,すてきなんだ」「これからも〇〇していきたい」など,単元が終了したときに,こうあってほしい子どもの姿をイメージします。そのために,子どもたちが興味・関心をもてるような環境構成をします。そうすることで,子どもたちから「やりたい」が生まれ,活動が始まります。身近な人や物,社会や自然とのかかわりがあり,その中で「発見」が生まれます。活動の終わりには「振り返り」があり,「発見」を深めたり,次の「やりたい」が生まれたりします。また,自分自身の生活に「生かす」ことにもつながります。このような活動を繰り返し,積み重ねていくことで,「〇〇ってこんなに楽しいんだ,すてきなんだ」と感じ,「これからも〇〇していきたい」という,自立し生活を豊かにすることにつなげていきたいと思っています。大田区立久原小学校主任教諭小笠原 さちえ「笑う門には福来たる」周りの人にも福が訪れることをいつも願っています!my belief[特集]生活・総合はおもしろい。5