ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play

概要

生活&総合navi vol.77

日文教育資料[生活・総合]定性的・定量的な見方・考え方をはたらかせるPOINT大切にしたい、「あたたかいね」等の定性的な言葉。平成27年度版生活科教科書下p.541.諸感覚を通して得られる情報を大切にする。2.動物や植物に諸感覚でふれあったときの質感などを定性的に表現する。定性的とは,事象の質的な面を言葉で表すことである。栽培や飼育で諸感覚を使って動物や植物にはたらきかける場面では定性的な表現が多く用いられる。例えば,モルモットなどの小動物にふれたときに,あたたかいとかフワフワしている等と表現することである。このような表現をする場面において,児童は定性的な見方・考え方をはたらかせながら生き物とふれあう過程を通して,感性を育んでいるととらえられる。アサガオやヒマワリ等の栽培では,取れた種の数を数えて,何個あったと定量的に表現する子もいるだろう。このような,飼育や栽培の場面における児童の定性的・定量的な表現を,教師が適切に評価することで,豊かな思考力・判断力・表現力等の育成や理科の学習ではたらかせる見方・考え方の獲得につながることが期待できる。3.測ったり数えられたりするものは定量的に表現する。小林辰至上越教育大学名誉教授。1952年,岡山県生まれ。専門は理科教育学。タンポポを教材とした問題解決能力の育成に関する研究で,兵庫教育大学から博士(学校教育学)を取得。vol.77DECEMBER 2019[特集]【座談会】インクルーシブ教育の未来を考えるみんなが主役になれる学校をつくろう(前編)大がかりに,「大きなものづくり」に挑戦させ「子どもまつり」や「動くおもちゃづくり」などの活動は,子どもたちができるだけ大がかりに取り組むことができるようにする。ゲームの装置や走らせる車など,子どもにとっては夢のような「大きなものづくり」に挑戦させるのである。そうすると,子どもたちは本物をしっかりと観察し,頭の中ではっきりとイメージして設計図を描かなければならない。作製の過程では,適切な材料を集める,頑丈にする,寸法を合わせるなど工夫が求められる。友だちと連携・協力して組み立てることも必要となる。「大きなもの」を完成させる活動では,いい加減にできない問題がいくつも発生する。問題解決のために子どもたちは必然性をもって知恵を絞ることや力を合わせることを経験する。このようにして計画的・組織的に物事に取り組むという知性と社会性が育まれていく。藤井千春早稲田大学教育・総合科学学術院教授。博士(教育学)。1958年,千葉県生まれ。茨城大学助教授などを歴任。ジョン・デューイの哲学と教育学を研究。POINT大きな玉転がしの台。机を使って落差をさらに大きくしてもよい。平成27年度版生活科教科書下p.861.夢のような「大きなモノづくり」に挑戦させる。2.いい加減にできない問題解決に立ち向かわせる。3.計画的・組織的に取り組む知性と社会性を育む。[連載]Belief村川先生のカリキュラム・マネジメントゼミ野口先生のアクティブ・ラーニング教室総合の現場からご当地情報局生活・総合への提言保育所,幼稚園の現場から生活科を理科とつなぐ・社会科とつなぐ本資料は,一般社団法人教科書協会「教科書発行者行動規範」に則り,配布を許可されているものです。生活&総合navi vol.77日文教育資料[生活・総合]令和元年(2019年)12月10日発行https://www.nichibun-g.co.jp/日文の実践事例、教科情報本書の無断転載・複製を禁じます。Design:Kurahashi Junpei(KN.PLANNING)CD33473