ブックタイトル社会科navi Vol.11
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社会科navi Vol.11
小中連携の現状と課題小学校での既習事項を活用し協働的な学びを取り入れた課題解決学習京都市立旭丘中学校教頭中島一郎1.はじめに21世紀は知識基盤社会の時代だといわれている。変化の激しいこの社会を生き抜くためには,自らの課題を発見し,習得した知識や情報を活用して,その課題を主体的に解決するための思考力・判断力・表現力等が必要となる。そして,それらの能力を育成するための学びの手法として,現在重視されているのが「アクティブ・ラーニング」である。「アクティブ・ラーニング」とは「課題の発見と解決に向けて,主体的・協働的に学ぶ学習」であり,学習意欲の向上にも効果的だとされる。そこでその一例として,歴史的分野「日本の古代国家の形成」の単元において,「小学校での既習事項を活用する」ことと「協働的な学びとして,調べたことや考えたことを互いに交流する学習活動を取り入れる」ことに重点を置いた課題解決学習を考えてみたい。なお,ここでは学習活動で扱う課題や問題を「学習課題」と総称する。また,学習課題を設定し,その解決を図る学習活動を「課題解決学習」と呼ぶこととする。では,資料を活用して課題の答えを探す。プロセス3では,小グループ(基本は4人)で各自の答えを交流し,グループの答えをつくって,クラス全体で交流する。このような交流を,ここでは「学び合い学習」と呼ぶ。この「学び合い学習」を協働的な学習活動として位置付ける。プロセス4では,授業の振り返りを行い,学習内容をまとめる。2キーワードを活用する小学校での既習事項を活用するといっても,すでに忘れている生徒も少なからずいることが考えられる。そこで家庭学習として教科書を読み,本文や資料から学習内容のポイントとなる部分をキーワードで挙げてくるよう指示する。そうすることで既習事項について確認することができる。またこのキーワードは,調べたことや考えたことを文章にまとめ,交流する際にも役立つ。更に教科書を読み込むことで,学習内容の理解を促す効果もある。学習活動の出発点を揃えるために,キーワードはプロセス1においてクラス全体で確認し合うこととする。3単元を再構成する2.授業づくりの工夫この単元は,本来「ヤマト王権と渡来人」から「律令国家をめざして」までの3時間で構成され1学習活動を構造化する学習活動を構造化することで,課題解決の過程を明らかにする。ここではその過程を図1のように4つのプロセスとして捉える。プロセス1では,課題を教師が提示したり生徒が発見したりする。プロセス2《プロセス1》キーワードを確認する学習課題を設定する(発問)《プロセス2》資料を活用し,答えを探す《プロセス3》グループ・全体で交流する自分の考えを見直す《プロセス4》学習内容を振り返りまとめる図1課題解決の過程る。しかし,これらの学習内容は大部分が小学校6年生での既習事項であるため,歴史を大観し時代の流れを大きくつかむことに重点を置いた,2時間でプロセス1から4までを行う授業に再構成した。また,大陸との関係を背景に時代の流れを捉えることができるように,図2のワークシートを作成し用いた。更に補助資料として,図3の年表を作成し配布した。10