ブックタイトル社会科navi Vol.11
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社会科navi Vol.11
等を学ぶことによってどういった力が身に付き,それが教育課程全体の中でどのような意義を持つのかを整理し,教育課程全体の構造を明らかにして」いこうとしている。そして,これからの時代に求められる人間の在り方として,「主体的に判断できる人間」,「多様な人々と協働していくことができる人間」,「新たな価値を創造していくとともに,新たな問題の発見・解決につなげていくことのできる人間」というものを描いているのである。3.社会科・地理歴史科・公民科の改善点「論点整理」では,小学校・中学校の社会科よりも,高等学校の地理歴史科・公民科への改善要求が大きく書かれている。新たな要求の重点は次のように示されている(「論点整理」P.36)。国家及び社会の形成者として必要な知識や思考力等を基盤として選択・判断等を行い,課題を解決していくために必要な力や,自国の動向とグローバルな動向を横断的・相互的に捉えて現代的な諸課題を歴史的に考察する力,持続可能な社会づくりの観点から地球規模の諸課題や地域課題を解決していく力を,全ての高校生に共通に育んでいくことが求められる。これは,従来,「公民的資質」と呼ばれてきたものを,持続可能な社会づくりの観点から,社会における課題解決力を育てることへ強化するものである。そのために,高等学校公民科に「公共(仮称)」を,地理歴史科に「地理総合(仮称)」や「歴史総合(仮称)」を新設しようとしている。この観点に立って,中学校社会科では持続可能な社会づくりやグローバル化に対応する学習を地理的分野や歴史的分野にさらに取り込むこと,公民的分野には社会参画への手かがりをさらに充実させることを求めている。また,小学校社会科には,社会的な見方や考え方の育成を一層重視するとともに,世界とのかかわりや,わが国の政治への関心を高める学習,社会の課題を把握して社会の発展を考える学習を充実することを求めている。次期学習指導要領は,各教科の達成目標を明確にし,それを高等学校の卒業段階で達成するためには,下位の中学校,小学校,幼稚園ではどのようなことが達成されておくことが必要なのかが検討される必要がある。4.これからの社会科教育の在り方次期学習指導要領の改訂の方向性を鑑みると,社会科教育も新たな展開(転回)を必要としていることが理解されたのではないだろうか。そのなかでも重点を以下に整理しておく。(1)社会科の教科目標を国家・社会の形成者として「公民的資質(の基礎)」の育成に重点化すること従来から社会科は「公民的資質」を育てるといわれてきたが,これまで以上に,この目標を強化するとともに,グローバル化,持続可能な社会づくり,社会参画にかかわる学習を充実させることが必要とされる。一般的な言い方をすると,よりよい国家や社会を形成するためには,社会を知ることやわかることとともに,創り出すことを積極的に推進する学習や指導が要請される。中学校社会科でいえば,公民的分野の充実だけではなく,地理的分野でも歴史的分野でもこのような要請は行われるものと推測される。たとえば,日本や世界の諸地域学習は,地域とその空間を学ぶだけではなく,地域社会の形成として学び,またその地域社会の形成にかかわる課題を取り上げ,解決策を検討したり実際に可能なことを行ったりすることが推奨されるだろう。歴史的分野では,高等学校の地理歴史科で新設が検討されている「歴史総合」の基盤づくりを果たし,歴史をグローバルに見たり考えたり4