ブックタイトル社会科navi Vol.12
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社会科navi Vol.12
小中連携の現状と課題小中一貫教育全国サミットにおける現場レベルでの取り組み~イメージワークでつなぐ9年間の学び~兵庫県姫路市立広峰小学校教諭大藤隆輔1.はじめに姫路市では「学力の向上」と「人間関係力の育成」を目指して,平成21年度より小中一貫教育に取り組んでいる。なお,姫路市の定義する小中一貫教育は,○小中共通の教育目標(各校の定める学校教育目標ではない)の設定○9年間を見通した一貫した指導○小中教職員による協働実践の三要素を満たした教育活動である。広峰小学校のある広嶺中学校ブロック(広嶺中・城北小・広峰小,以下:広嶺中ブロック)でも,分離型のモデル校として,定義に基づいた取り組みを平成23年度より進めてきた。平成26年,姫路市で小中一貫教育全国サミットが開催された。本稿では,昨年度の全国サミットにおける現場レベルでの取り組みを述べていく。2.広嶺中ブロックの組織3.イメージワークを活用した協働実践下の図は,社会科部で作成したイメージワークである。イメージワークでは,まず何についてイメージワークをおこなうのかテーマを決める。次に,テーマにそって考えたことを付箋に書き,横軸に学年,縦軸に習得レベルをとった図表に,学年と習得レベルの高低をイメージしながら貼っていく。一通り貼り終えたあとで,全員で見直し,改めて位置を検討する。このことが,結果的に「適時性」や「連続性」を検討するということにつながる。こうして描いたイメージワークをもとに,参加者がそれぞれの学年でのポイントを熟知したうえで指導をおこなうことで,9年間を見通した「適時性」と「連続性」を重視したつながりのある授業を展開することができた。社会科部では「子ども達に身につけさせたい資料活用の力」をテーマにイメージワークをおこ広嶺中ブロックの小中一貫教育の組織は,各校の校長,教頭と各部代表者で構成される推進委員会を中心にして,実際の取り組みを推進していく学習指導部・生活指導部・交流部がある。また,学習指導部の下には,全教職員がいずれかに所属する教科部がある。昨年度,私は生活指導部の部長として「人間関係力の育成」を目指したさまざまな取り組みを推進していくとともに,社会科部の部長として3校の教職員での授業づくりをおこなった。高習得レベル低他者の体験を自らの体験と比較することができる資料を見せて自分の思いを話すことができる子ども達に身につけさせたい資料活用の力実物,絵や写真などから思ったこと,気づいたことを発表することができる表やグラフの情報を正しく読み取ることができる写真から疑問を持ったり発見したりすることができる正しく資料,グラフを読み取ることができるグラフの目盛りを正しく読むことができる資料により,自分の思いの説明ができるコ言ミ葉ュニケ想ー+シ学ョ力ングラフの変化から事象を読み取ることができる白地図をその場所の位置を正しく表すことができる小1小2小3小4小5小6中1中2中2★P小★P中1o学2o学i5・i1n年3n年tt生生のの図1社会科部イメージワーク・感2つのグラフを比べて同じところ,ちがうところがいえる資料を自分の言葉でまとめて相手に伝えることができる資料から,過去や未来を想像することができる円グラフ,棒グラフなどから,その事象の事実を理解することができる算数の内容社会の内容を使いながら算数のグラフを作るなどの工夫が必要グラフや写真などの資料を見て原因や背景など今までの学習や知識を生かし説明することができる【発表,文章】資料を見て思ったり,分かったことを思いついたまま発言するだけではなく自分の知識として身に着け更に考察したり探究したりすることが必要であると実感できる目盛りなどにより同じ事実であってもグラフがちがってくることが理解できる資料をグラフ化することができる(その逆も)グラフなどの資料を見て計算して「%」で表現することができる資料を見て,小学校で学習したことを思い出せる社会人として地理,歴史,公民の総テーマ(課題)の合的な分析,判断,表現力をつけて自分の言解決のために必要葉にしてまとめることな資料を自分で探写真や資料を見てができるしたり見つけたり歴史の古い順番にすることができる並び替えることが資料から他国や過去の社会のできる授業で見た資料が様子を想起したり,未来のこきっかけとなり,テレビのニュースとを予測することができる資料の特徴から番組や新聞記事,ネットなどに自らその原因,理由興味をもてるようになる複数の資料の比較分析を予想・説明すから社会の様子を読み教科書や資料集などの資ることができる料を見て自分がテレビや取ることができる新聞などで知った事項と結びつけて考えたり発言したりできる統計資料などの表を円グラフや折れ他教科と関連付けて線グラフに書きかいく国語えることができる12