ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play
  • Available on the Windows Store

概要

社会科NAVI Vol.13

本時の展開例生徒の活動と内容指導上の留意点…配分時間教…教師の発問・指示・説明例生…予測される生徒の発言1導入:新国立競技場やリオオリンピックの10分写真を見て話し合う。教オリンピックを開催するには,さまざまな課題があるね。生「財政」「環境問題」「治安」……。教スポーツ観戦を楽しむ中で,その背景も学んでいこう。そのためにリオオリンピックの衛星生中継を見てみよう。・生徒達のオリンピックに対する興味・関心の喚起を図る。・東京の新国立競技場のデザイン,建設費用,聖火台,エンブレム問題などを想起させる。・ブラジルの政治不安,財政,治安,開催そのものの問題などを日々のニュースから取り上げていく。学習問題日本でリオオリンピック開会式を見るのは,何時?2展開Ⅰ:時差の調べ方や南アメリカ州の15分地球上の位置を知る。教開会式は現地時間で8月5日(金)午後6時~11時生リオは西経42度生日本の明石が東経135度生日本の真反対だから,12時間の時差生日本時間では8月6日(土)午前6時~11時教ブラジルはサマータイム制を実施している。生1時間ずれて,午前5時?生ブラジルは南半球にあるから,サマータイムは10月? 2月。現地時刻に変更はない。・地図帳の活用から,時差計算の作業学習をさせ,時差について理解させる。・東回り,西回りのどちらからでも生徒のやりやすい方法で計算させる。ただし日付に留意させる。・サマータイム制では1時間の違いが出ることについて,考えさせる。・南半球と北半球では季節が逆になることに気づかせる。学習問題リオオリンピックの背景にある課題には何があるだろう。3展開Ⅱ:南アメリカ州の課題をあげてみよう。20分教オリンピック開催前に話題になった問題にはどんなことがあったかな。生「ジカ熱」「政治不安」「治安問題」「経済的貧困」「テロ対策」……。教では南アメリカ州の地図を見て,南アメリカ州の抱える問題も考えてみよう。生アマゾン川流域のジャングルの減少生「地球温暖化」「地球環境問題」「経済的格差」……。4次の予告:本単元の授業構成について5分教南アメリカ州の自然(地形・気候)→(2)(3)南アメリカ州の人々のくらしや文化→(4)(5)教授業だけでなく,オリンピックを見る視点を変えてみよう・オリンピック開催は明るいニュースであるが,開催にあたっての問題を考えさせる。・リオオリンピック開催そのものが危ぶまれていたことも紹介する。・ヨーロッパ州での酸性雨,アフリカ州での砂漠化は既習したことを想起させながら,ブラジルから南米の課題を広げて考えさせる。・これから学習していく課題の整理をさせる。・これからの学習内容の構成をつかませ,南アメリカ州に対する興味・関心の喚起を図る。・スポーツ観戦だけでなく,アナウンサーの情報提供などに留意させるようにする。本単元(南アメリカ州5時間計画)の授業展開(1)南アメリカ州の導入(本時)キーワード:時差,南半球(2)「自然環境」キーワード:アンデス山脈,アマゾン川,熱帯雨林(3)「環境問題」キーワード:熱帯雨林,地球温暖化,エルニーニョ現象(4)「民族・文化・産業」キーワード:インディオ,植民地,移民,日系人,プランテーション(5)「経済格差・経済的貧困問題」キーワード:BRICS,都市問題,治安,経済格差今後の発展学習へのつながり生徒の興味・関心の広がりと深化への方向付け【例】・パラリンピック(9月7?18日)→障がい者スポーツ大会,ユニバーサルデザイン・ジカ熱問題→国際協力のあり方,国際機関の役割・熱帯雨林の乱伐→地球温暖化の環境問題への取り組み・ブラジル→日本との関係(日系人・貿易など)社会科NAVI 2016 vol.13 11